米ナスダック上場企業の株価が「2.5億ドルのビットコイン投資」で急上昇

米ナスダック上場企業の株価が「2.5億ドルのビットコイン投資」で急上昇

ビジネスインテリジェンスソフトウェア会社であるMicroStrategyは、「資本配分戦略」の一環として2億5,000万ドル相当のビットコイン(21,454BTC)を購入したと発表した。また発表に伴い、同社の株価は執筆時点で前日比9%の上昇率を記録している。

ティッカー「MSTR」でNASDAQに上場している同社は、この仮想通貨への投資により「インフレに対する合理的なヘッジ」を期待しており、将来的には良好なリターンも期待しているようだ。マイクロ戦略CEOのマイケル・J・セイラー氏は声明で、次のように述べている。

現時点でビットコインに投資するという私たちの決定は、企業財務プログラムに長期的なリスクを生み出していると私たちが信じており、経済およびビジネスの状況に影響を与えるマクロ要因の合流によって推進しているものです

1989年に設立されたバージニア州に拠点を置くMicroStrategyは、時価総額は12億ドル、昨年の利益は3,400万ドルであり、これらの数字から、ビットコインの不安定な性質を考えると、デジタル資産への2億5000万ドルの投資は大胆な動きであると考えられる。

ビットコインは2017年12月に約20,000ドルのピークを達成したが、その後2年間続く下落相場により約3,500ドルの底を打った。しかし、デジタル資産市場はまた別の強気の兆しを見せており、ビットコインは12,000ドルのレジスタンスマークを積極的にテストしているものの、過去24時間で暗号はその価値の4.6%を失い、11,300ドルを下回っている。

またセイラーCEOは、「この投資は、世界で最も広く採用されている仮想通貨であるビットコインは、信頼できる価値のある通貨であり、魅力的な投資資産であるとともに、現金を保有するよりも長期的に価値が上がる可能性があるという私たちの信念を反映しています」と述べ、「MicroStrategyは、ビットコインを現金よりも優れた合法的な投資資産として認識しており、それに応じてビットコインを国庫準備戦略の主要な保有物にしています。」と付け加えた。

COVID-19パンデミックや世界的な量的緩和措置、政治的およびその他の経済的不確実性などの要因によるフィアットの弱体化も指摘されているが、ビットコインは分散型モデルであるため強気の予想のようだ。