リップルCEOが明言 SECがXRP訴訟を取り下げへ

XRPの輝く勝利 - SEC訴訟の終結を象徴するビジュアル

SECがリップルに対する訴訟を取り下げ

リップル(Ripple)のブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEO(最高経営責任者)は、SEC(米証券取引委員会)が同社に対するXRP訴訟を取り下げると発表した。

日本語訳:
これがまさに、私たちが待ち望んでいた瞬間です。SECは控訴を取り下げるでしょう。あらゆる観点から見て、リップル社、仮想通貨社にとっての大勝利です。
未来は明るい。築き上げていきましょう。

SECは2020年12月、XRPを未登録証券として販売したと主張し訴訟を提起したが、その後の裁判でXRP取引の一部は証券に該当しないと判断されており、同CEOは次のようにコメント。

これは業界全体にとっての勝利だ

また、3月19日(水曜日)のXでの声明では、「SECの法廷闘争が4年以上続き、その影響でXRP保有者に莫大(ばくだい)な損失が発生したとされる」と述べ、今回の決定が遅すぎたことを批判した。

ビデオ演説の中で同CEOは次のように振り返っている。

ようやくこの事件が終わったことを発表できる。終わった。この事件は最初から失敗する運命にあった。

訴訟取り下げの背景と今後の影響

SECが訴訟を取り下げる決定に至った背景には、リップル側の法的勝利と、市場への影響を考慮した可能性がある。

SECは以前、リップルに対して罰金を求めていたが、最近の判決によって立場が弱まったとみられる。また、SECはリップルとの和解協議の進行中に、XRPを商品として分類する可能性を検討していたことが報じられている。この再分類の可能性は、SECが商品として分類しているイーサリアム(Ethereum/ETH)とリップル(Ripple/XRP)を比較し、XRPの有用性と取引特性を分析した結果、生じたものである。

今回の訴訟取り下げにより、XRPの規制リスクが低下し、投資家心理の改善が期待される。さらに、リップルの国際的なビジネス展開においても、法的障壁が少なくなることで、新たな提携やプロジェクトの発表が増える可能性がある。

SECの動向と仮想通貨市場への影響

今回の訴訟取り下げは、SECの規制方針に対する一つの転換点となるかもしれない。

仮想通貨業界では、SECが他のプロジェクトに対してどのようなアプローチを取るかが今後の重要なポイントとなる。マーク・ウエダ(Mark Uyeda)暫定委員長の下、SECは仮想通貨に対する規制アプローチを変革するための重要な措置を講じてきた。証券規制当局は、Coinbase(コインベース)、Uniswap Labs(ユニスワップ)、Kraken(クラーケン)などを標的としたケースを含む10件以上の著名な仮想通貨執行訴訟から撤退しており、今後の市場環境に大きな影響を与える可能性がある。

XRPの未来とリップルの戦略

リップルは、XRPの活用を促進する新たなパートナーシップや技術開発を進める方針だ。

国際送金の効率化や金融機関との提携を強化することで、ビジネスのさらなる拡大が見込まれる。また、XRPの実用性を高める取り組みも進められており、特に、決済ネットワークの強化やDeFi(分散型金融)領域への進出が業界内で注目されている。

今回の裁判結果は、リップルだけでなく他の仮想通貨企業にも影響を与える可能性があり、業界全体の規制動向にも影響を及ぼすと考えられる。リップルの今後の戦略とSECの対応が、市場全体にどのような変化をもたらすかに注目が集まる。

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム