Grayscale(グレースケール)が独自の認定投資家向けAAVE信託を開始

Grayscaleが認定投資家向けAAVE信託を開始

デジタル資産を手掛けるGrayscale Investments(グレースケール・インベストメント)は、Grayscale Aave Trust(グレースケール・アーベ信託)を開始した事がわかった。

Grayscaleは、次の信託ベースの製品にAave(AAVE)を選択し、認定投資家を対象としたファンドのリストを拡張。公式発表によると、この信託により、投資家はAave貸付プロトコルに間接的にエクスポージャーを得られるとのことだ。Aaveは、銀行などの仲介者なしでユーザーが仮想通貨を借りたり貸したりできる分散型貸付プラットフォームです。イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上でスマートコントラクト(※取引実行自動プログラム)を使用することで、信用調査が不要になり、借り入れがよりアクセスしやすくなるというものだ。

Grayscaleのその他の仮想資産の動き

2024年9月12日(木曜日)、Grayscale はXRP Trustを立ち上げ、投資家にXRP Ledgerで使用されるトークンXRPへのエクスポージャーを提供しており、その前日の9月11日にはスイ(Sui/SU)SUI Trustも発表している。

同社の製品および研究責任者であるレイハネ・シャリフ・アスカリー(Rayhaneh Sharif-Askary)氏は、Aaveの分散型アプローチは仲介者と人間の偏見を排除することで金融を変える可能性があると考えており、次のように語っている。

Grayscale Aave Trustは、従来の金融に革命を起こす可能性のあるプロトコルへのエクスポージャーを投資家に提供します。ブロックチェーン技術とスマートコントラクトを活用することで、Aaveの分散型プラットフォームは、仲介者を排除し、人間の判断への依存を減らしながら、貸し借りを最適化することを目指しています。

同社製品のほとんどがOTC(店頭)取引されており、大量に入手可能であり、ニッチな資産とより変動の激しいプロジェクトは、私募のみに選択されている。これらの信託には、上記Trustのほかに、スタックス(Stacks/STX)、ニアプロトコル(NEAR Protocol/NEAR)、メイカーダオ(MakerDAO/MKR)、Basket AI Trust(バスケットAI信託)、ビットテンサー(Bittensor/TAO)、アバランチ(Avalanche/AVAX)などがある。

Aave が加わったことで同社は、コイン、トークン、仮想通貨の組み合わせバスケットの計 24製品に上る。ローンチ初日、Aave Trust は151,281.10ドル(約2,200万円)の運用資産と、1株あたり13.88ドル(約2,000円)でスタート。Trustにはトークン価値の10%が含まれており、スポットAAVE市場よりもわずかに安く取引されている。