Geminiがアイルランドの電子マネーライセンスを取得

仮想通貨取引所Geminiがアイルランド規制当局のライセンスを取得

米国を拠点とし、2015年にキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)とタイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)兄弟が創設したことでも高い関心を集めている仮想通貨取引所Geminiは、アイルランド金融サービス規制当局であるアイルランド中央銀行(Central Bank and Financial Services Authority of Ireland)から新しい電子マネーライセンスを取得した事がわかった。

英国の既存のライセンスに加えてGeminiは、ヨーロッパ26カ国で継続的に活動しているため、アイルランドのライセンスを介して支払いを処理し、電子マネーウォレットを発行する。これは、送金とテレコムを介した支払い取引の実行、商業銀行の関与なしに直接ユーロ支払いを清算する機能、クライアントへのIBANアカウント(※1)の発行にも適用されるとのこと。

(※1)IBAN(アイバン)とは…
銀行口座の所在国、支店、口座番号を一意に特定するための統一規格のコードのこと。

2020年にはライセンスの申請を提出していたGemini

仮想通貨取引所であるGeminiは、Coinbase、金融サービスおよびSaaS企業のStripe、決済サービスを手掛けるSquare(スクエア)、Meta(※旧社名、Facebook)など、フィンテック他社の足跡をたどり、2020年の初めにライセンスを申請している。これにより、規制の監視に関しては、その事業が管轄区域にさらされることとなる。

アイルランドに設立すると、Geminiのためにアイルランドの財政と技術の人材プールへのアクセスも提供されるが、同国はジブラルタルやマルタなどのヨーロッパの他の地域ほど緩いわけではない。なお、Geminiは2021年11月に4億ドル(約487)を調達し、71億ドル(約8,650億円)の企業評価を獲得している。

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