PayPalが1日当たりの仮想通貨取引高最高記録を更新
PayPal が1日あたりの仮想通貨取引高が3億ドル(約328億円)をわずかに超える記録を更新したことが分かった。
CoinMarketCapより画像引用
PayPal ユーザーが仮想通貨取引に強い関心を示したのは 5月19日(水曜日)で、CoinMarketCapの調べによると、ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格が当時1BTC=¥380万円台前半まで急落した日である。2021年5月に記録された1日あたりの再考取引量以降、PayPalでは仮想通貨取引量が減少傾向にあった。6月6日に約350万円台にまで落ち込んだ後、今週になってようやく取引量が増加し始めている。これは、PayPalが最初に仮想通貨の売買と保有のオプションを発表した10月に最後に見られたレベルである。
ペンチマークプロバイダーのNomicsによると、PayPal の仮想通貨ファンドカストディアンであるitBitは、現在、5,000万ドル(約54億7,000万円)をはるかに超える取引高を誇っている。このitBit は、Paxosが所有して居る仮想通貨取引所で、決済大手に流動性を提供している取引所である。
PayPalから他の取引所への仮想通貨転送はできない
2021年4月にドイツ銀行(Deutsche Bank)は顧客向けのメモの中で、PayPalの仮想通貨取引量が今年200億ドルに達すると見積もっている。
現在世界中に350万人以上のユーザーを抱えるPayPalは、仮想通貨の数が非常に限られている。ビットコイン、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)、ライトコイン(Litecoin/LTC)の4銘柄の取引が可能である。PayPal支払いプラットフォームにより、ユーザーは既存アカウントを使用してわずか 1 ドルで仮想通貨に投資できる。法定通貨が仮想通貨へと交換される度に、パーセンテージの削減が必要になり、その逆も同様である。
さらに、PayPalを介した仮想通貨取引きにおける手数料は非常に高いことで、少なからずユーザーからの不満の声も聞こえている。例えば、100ドル未満の取引では2.3%、1,000ドルを超える取引では1.50%にもなる。また、PayPalを介した仮想通貨取引きでは、ユーザーが自分の仮想通貨を他のプラットフォームに転送することはできない。同社のPayPalのブロックチェーンと仮想通貨の責任者であるホセ・フェルナンデス・ダ・ポンテ(Jose Fernandez da Ponte)氏は最近、プラットフォームから仮想通貨を転送するオプション提供に取り組んでいる事を発表している。