5大仮想通貨取引所でBTC全供給量1割を保有
ビットコインエコシステムは、少数のプラットフォームと企業によって支配され続けていることが調査会社が提供するテータによって分かった。
Chain.infoが公開したデータによると、ビットコイン(Bitcoin/BTC)循環供給の約10.6%は、現在5つの集中型仮想通貨取引所でのみ保持されている。現在、196万を超えるビットコインが、コインベース(Coinbase)、フォビ(Huobi)、バイナンス(Binance)、オーケーイーエックス(OKEx)、クラーケン(Kraken)の主要取引所間で保有されている。
中でもCoinbaseは圧倒的に多くを保持しており、現在944,904BTCが約439万の異なるウォレットアドレスに分散して保有されている。
Chain.info より画像引用
Huobiは約901,600ウォレットで323,665BTCが保有されており、5大取引所で2番目多く保有していることが分かっている。続いて約270万のアドレスで289,961BTCのBinanceが続く。OKExは339,000ウォレットで276,184BTCを持っているが、Krakenは672,000アドレスのうち126,510ビットコインを持っているという。
5大取引所に続く次の7つの取引所であるビットフライヤー(Bitflyer)、ビットレックス(BITtrex)、ビットフィネックス(Bitfinex)、ポロニエックス(Poloniex)、コインチェック(Coincheck)、ゲート(Gate.io)、ビットスタンプ(Bitstamp)の間でさらに210,000ビットコインを保持している。
データは、多くのユーザーが依然として集中型取引所での保有のかなりの部分を占めており、保有することに関連するセキュリティリスクを受け入れていることを示していると言える。
5つの集中型取引所で保持されているビットコイン供給の割合は実際には10%を大幅に超える可能性があり、チェイナリシス(Chainalysis)では、5年以上移動していない370万BTCが失われる可能性があると推定している。もし、この話が本当であった場合、ビットコインの供給のほぼ15%は、現在5つの集中型プラットフォームで管理されていることになる。
話は少しそれるが、先日Redditユーザー「Shotukan」氏が、兄に渡したノートパソコンの中にビットコインを保存しており、その後兄が亡くなった事から、兄の遺品の箱を探してようやくノートパソコンを見つけた。しかし、見つかったノートパソコンにはハードドライブがなくなっており、保管していた533BTCは取り出せなかったことが海外メディアで報じられた。
533BTCは執筆時点のレートで換算すると、約6億4千万円に相当し、この533BTCはCoin Metricsの言う“永久に失われた約150万のビットコイン”に加わることになる。