bitFlyer Blockchainが、コンサルティングサービスを開始
国内仮想通貨取引所bitFlyerの関連子会社、bitFlyer Blockchainが27日、仮想通貨の基幹技術であるブロックチェーンを活用して「新規事業の創出」や「業務革新」を検討している企業を対象にコンサルティングサービスの提供を開始すると発表した。同社によると、金融や製造、流通、テクノロジー、不動産、公共サービスなど様々な業界でブロックチェーン活用のニーズが高まってきている一方、「ブロックチェーンを活用した事業の立ち上げ方がわからない」や「ブロックチェーンの専門家がいない」といった課題に直面する企業が少なくない。
それらのビジネスニーズを満たすため、同社は自社開発のブロックチェーンプロダクト「miyabi」のクラウドサービスや、bitFlyerの運営を手掛けてきた実績を生かし、事業の計画支援から開発までを一元的に行えるコンサルティングサービスを新たに開始することにした。ちなみに、コンサルティングサービスは、miyabiの導入を前提に行っていく訳ではないという。
コンサルティングサービスの概要は、事業構想の策定からプロジェクトの組成や維持・管理、システム開発までをワンストップで提供する。具体的には、「事業構想の策定(事業スキームやビジネスモデルの創出)」や「事業企画(事業戦略や各機能戦略の策定、サービス、業務の企画など)」、「プロジェクトの組成や推進・管理」など6つの事業をサービス内容に据える。ブロックチェーン関連事業のみならず、ブロックチェーン自体の開発にも対応する計画で、開発には専門のコンサルタントやbitFlyer Blockchainのエンジニア、外部の開発パートナーなどが支援に当たる。
顧客対象は、金融や製造、医療・製薬、政府・公共サービスなど、幅広く設定。プレスリリースでは、各領域で実際に実現可能な事業として、証券や債券などをトークン化したSTOを活用した資金調達のプラットフォーム作り(分野・金融)や生産性を向上させるサプライチェーンプラットフォームの構築(分野・製造、流通)、音楽などの知的財産権にブロックチェーン上で表現するNFT(Non-Fungible Token)を活用したコンテンツ制作(分野:メディアなど)を挙げている。
bitFlyer Blockchainは、今月初めにmiyabiのクラウドサービスの提供を開始したばかり。今回のコンサルティングサービスと併せて、顧客企業に提供し、事業を拡大していくとみられる。