グレースケールがイーサリアム先物ETF 19b-4申請を撤回

グレースケールがイーサ先物ETF 19b-4申請を撤回

劇的な展開として、Grayscale Investments(グレイスケール・インベストメンツ)はイーサリアム先物ETFの19b-4申請(b-4 filing:規則変更案)を取り下げたことが分かった。

このニュースは、ブルームバーグのシニアETFアナリスト、ジェームズ・セイファート(James Seyffart)氏によってもたらされたものであり、同社がイーサリアム先物ETFを撤退させた根拠はまだ不明だ。

グレイスケール社は、2023年9月19日にイーサリアム先物ETFの申請をしており、今回の申請は、ビットコインETFの承認に向けてSEC(米国証券取引委員会)に勝利した後に行われた。同社のイーサリアム先物提案は、規制当局の承認を必要とする多くの関連商品の一つであり、同氏は次の様にツイートした。

日本語訳:
正直、なぜ彼らがこんなことをするのか分からない。SECにETH先物ETFの承認または拒否を書かせて、そこから進めた方がいいと思う。SECはこの件についてGrayscaleと話し合ったのかもしれない… そして、その内容がGrayscaleに撤退を決意させたのだろうか?(これは完全な推測です)

取り下げによる憶測が広がる

数回の決定延期を経て、今回の取り下げは憶測を呼んでおり、同氏によると、この取り下げは、メインのスポット・イーサリアムETFの申請が却下されないようにするためかもしれないという。

同氏は、SECが先物ETFを承認し、スポットの代替案を却下することで、賢く振る舞おうとしているのではないかと推測。SECが申請についてグレイスケールに話したかもしれないと推測しており、SECが何を言ったとしても、申請の取り下げを早めた可能性があり、市場規制当局は現在、イーサリアムを投資契約に分類する道を探っている状況だ。この偉業に成功した場合、専門家はイーサリアムのETF商品をすべて否定する決意を固めるだろうと予測しており、承認を目指している発行予定者の中には、ブラックロック、フィデリティ・インベストメンツ、ビットワイズなどが含まれ、申請者の多くは、ビットコインETFのスポット申請の成功に乗っかっている。

一方で、否定される可能性が高いため、多くの業界イノベーターがSECに反対しており、例えばConsenSysは、イーサリアムの証券分類を計画しているとして、市場規制当局を提訴。この訴訟がどのような結末を迎えるかはまだ不明だが、現在の予想では、イーサリアムETFのスポット却下が一連の訴訟の引き金になるかもしれない。

SECがアルトコインを有価証券と主張することに反対する議員が増える中、グレイスケールとその同業者によるETF追求の複雑さは始まったばかりだ。