フェイスブックの仮想通貨に対して、約30の団体が一時中断の要求
フェイスブックの仮想通貨計画であるリブラが首都ワシントンで激しい批判にさらされていることがわかった。この批判には民主党への影響力が大きい30ほどの団体が計画の中止を書簡で求めている。
サービス従業員国際労働組合や米消費者連合、非営利組織パブリック・シチズンなどの団体も同様にリブラに批判的であり、計画をめぐる問題に対処する準備が整っていないとの理由でフェイスブック側に計画の全体像を示すことを求めている。
書簡によると「答えの出ていない問題が多くある中で計画進行を容認するにはあまりにもリスクが大きい」と指摘している。
リブラ計画については上院、下院両方で公聴会が行われる予定であるが、先週、下院のウォーターズ委員長がリブラの計画停止を他の議員に求める動きも見られている。
ウォーターズ委員長と他の民主党議員は2日にフェイスブック側に「機会を当局や議会が得られるまで」開発計画停止に同意するよう書簡を送っている。
これに対してリブラを管理する非営利組織「リブラ協会」の広報担当者であるディスパーテ氏は、「彼らの疑問点に考慮」しながら協議を進めたいと語った。
リブラの今後は今月開催される公聴会により具体的な方向性が定まる予定である。