ロシア最大の銀行、独自ステーブルコインの発行を検討

ロシア最大の銀行、独自ステーブルコインの発行を検討

ロシア最大の銀行の一つで国営企業でもあるスベルバンク(Sberbank)が、独自トークンを発行する可能性を検討していると主要幹部が語った。

主要幹部の取引ビジネスを担当するSergey Popov氏が地元メディアに語った内容によると、スベルバンクがロシアルーブルに裏付けられたステーブルコインを発行することを検討しているという。同氏はステーブルコインの発行について、他のデジタル金融資産を含む決済に使用できる可能性があり、最近可決された「デジタル金融資産(DFA / On Digital Financial Assets)」に基づいてトークンを発行できると考えているようだ。

私たちはおそらく、最近採用された法律に基づいてステーブルコインを発行するかもしれません。このステーブルコインをルーブルにペッグできるので、このトークンは他のデジタル金融資産を含む決済の基礎または手段になる可能性があります。

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2020.08.03

スベルバンクはロシア最古の銀行であり、仮想通貨関連の事業にも前向きに取り組んでいる。実際にスベルバンクは、4,917のATMにブロックチェーン技術を導入しサポートできる組み込みへ1億ドル以上を費やしている。しかし2019年5月、中央銀行が保有するブロックチェーン資産に対する否定的なスタンスによって、スベルバンクは仮想通貨イニシアチブを一時停止していた。

またズベルバンクは、国内の全個人預金の約44%を保有しており、14,200の支店や全国77,000台のATMを有している。またロシア政府が同銀行の最大の株主であり、その会長兼CEOであるヘルマン・グレフ氏は、ロシアの元経済貿易大臣を務めていた。ヘルマン・グレフ氏はブロックチェーンを含む新テクノロジーの大きな支持者で知られており、ステーブルコインの発行は現実的なのかもしれない。