ビットコインSV(BSV)の米ドル取引ペアをサポート開始
米国を拠点に置く仮想通貨取引所Bittrex(ビットレックス)は27日、ビットコインキャッシュ(BCH)のハッシュ戦争で誕生したBticoinSV(BSV)と、プライバシーに特化した仮想通貨Basic Attention Token(BAT)の2通貨の米ドル取引ペアを追加したことを発表した。
Launch Update: Basic Attention Token (BAT) and Bitcoin SV (BSV) have been added to the USD (Fiat) markets. Eligible Bittrex accounts are auto enabled for USD trading. Those wanting to deposit/withdraw US Dollars via wire should submit an application here: https://t.co/KA248OA2Bz pic.twitter.com/tpCmvwfh29
— Bittrex (@BittrexExchange) 2018年12月27日
現在、同取引所では米ドル(USD)取引ペアに対応しているのは、ステーブルコインで時価総額トップのテザー社が発行する「USDT」、およびビットコイン(BTC) 、イーサリアム(ETH)をはじめとする15通貨である。
これに加えてビットコインSVとベーシックアテンショントークンの2通貨が追加となる形だ。
ビットコインSVについて
ビットコインSV(BSV)は11月16日、ビットコインキャッシュ(BCH)のフォーク戦争をきっかけに誕生した仮想通貨である。
16日のハードフォーク時には多くの仮想通貨取引所がBSVの誕生に関してサポートを発表。現在では、BTC建てやETH建てなど主要通貨を通じて購入することが可能だ。
しかし、米ドル取引ペアに対応している仮想通貨取引所は世界各国を見ても多くはない。執筆時点で米ドル取引ペアに対応している仮想通貨取引所は以下の5つのみである。
- Bitfinex(ビットフィネックス)
- Kraken(クラーケン)
- OKcoin(オーケーコイン)
- SouthXchange(サウスエックスチェンジ)
- Bittrex(ビットレックス)
これに対してフォーク戦争で分裂したBitcoinABCは、14の仮想通貨取引所で米ドル取引ペアに対応している。
最近では仮想通貨イーサリアム(ETH)の創設者であるVitalik Buterin(ヴィタリク・ブテリン)氏がビットコインSVについて「pure dumpster fire(純粋なゴミ箱の火災)」と発言。賛否両論に別れる意見であるが、取引所ビットレックスの米ドル取引ペアがどちらの方向に傾くか注目である。