MakerDAOがイーサリアム融資市場で市場シェア52%に到達
イーサリアム(Ethereum/ETH)初のDeFi融資プロトコルであるMakerDAOは、ETH融資市場で52%のシェアを獲得した事が分かった。
このマイルストーンは、2024年1月のSteakhouse Financial(ステークハウス・フィナンシャル)のMakerDAO Protocol Economics Report-2024-01(日本語訳:プロトコル経済レポート)で強調されており、Sparkの仮想通貨保管庫を介したETH融資が22%増加していることが明らかになっている。過去1年間にわたるMakerDAOの市場支配力の多くは、最大の分散型ステーブルコインであるDAIに高い流動性と競争力のある借入金利を提供してきたSparkによるものと考えられる。
SparkLend keeps the momentum going, here’s the performance for the past week:
Mainnet 🔷
• Supplied assets are almost $1 billion up from last week, currently at ~$5.65 billion.
• Borrowings stand at ~$1.69 billion.
• Available liquidity sits at nearly $4 billion, currently… pic.twitter.com/kOc5KgXBgI
— Spark (@sparkdotfi) March 4, 2024
SparkLendは勢いを維持しており、過去1週間のパフォーマンスは次のとおりで…
Sparkは現在、TVL (Total Value Locked:預かり資産)に関して3番目に大きいDeFi融資プロトコルだ。レポートはMakerDAOの財務実績を詳述しており、2024年1月の月間総収益が2,080万DAIだったことを指摘。仮想通貨保管庫が主要な収益源であり、1,030万DAIに貢献。RWA(実世界資産)からの収益も重要な役割を果たし、2023年12月と比較し、RWAエクスポージャーが14%減少したにもかかわらず、合計に1,050万DAIが追加されている。
MakerDAOによるSubDAOの導入で意思決定のさらなる分散化へ
市場の上昇を活用するには、treasury bils(財務省短期証券)から仮想通貨担保ローンへの移行が不可欠である。
MakerDAO はエンドゲームプランを通じてガバナンス構造を進化させ続けており、SubDAO(※1)を導入することで意思決定のさらなる分散化を目指している。各SubDAOには独自のガバナンストークン、プロセス、労働力があり、より分散化された効率的なエコシステムに向けた重要な一歩となる。
別の分散型自律組織(DAO)によって作成された分散型自律組織で、親DAO の派生であり、トークン所有者にサービスを提供し、独自のガバナンス構造とコードを有している。