ジェローム・パウエル氏はステーブルコインの規制枠組みを求める

ジェローム・パウエルFRB議長はステーブルコインの規制枠組みを要求

FRB(The Federal Reserve Board:米連邦準備制度理事会)のジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長は、ステーブルコインの法的枠組みの必要性について下院民主党議員に演説した。

パウエル氏は下院金融委員会の非公開会合で次の様に述べている。

われわれにはステーブルコインの枠組みが必要であり、(私は)非常に支持しており、目標が近づいていることをうれしく思う。

パウエル議長と議員らとの関わりは、ステーブルコインとCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)の規制策定における強力な監督に対する連邦準備理事会の取り組みを強調している。

日本語訳:
パウエルFRB議長、下院民主党に「米国にはステーブルコイン法案が必要」と語る:ジェローム・パウエル議長は、下院民主党との非公開会合で、ステーブルコインのための立法枠組みの必要性を強調した。 Politicoによると、同氏は、ステーブルコイン法案に関する交渉が完了に近づいていることに満足の意を表明した。

米国のニュース専門メディアPolitico(ポリティコ)によると、同氏はCBDCの話題について「CBDCを導入するつもりなら、議会の承認が必要だ」と述べている。

金融システムにおける中央銀行の信頼性の必要性

公聴会でパウエル議長は、金融システムにおける中央銀行の信頼性の必要性を強調している。

2023年7月、下院金融サービス委員会は、「The Financial Innovation and Technology for the 21st Century Act (日本語訳:21世紀のための金融イノベーションおよびテクノロジー法)」と「The Blockchain Regulatory Certainty Act(日本語訳:ブロックチェーン規制確実性法)」の2つの法案を承認している。前者は、CFTC(商品先物取引委員)またはSEC(米国証券取引委員会)への仮想通貨企業の登録に関する規則を確立し、分散型プロジェクトを認証するプロセスの概要を定めている。

なお、超党派(※1)のブロックチェーン規制確実性法は、送金業者としての資格を有するブロックチェーン事業体に対する規制を合理化することを目的としている。

(※1)超党派とは…
国会議員や地方の議会議員が、政党の枠組みを超え、共通目標に向けて協力しあうこと

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