FTX債権者の氏名とメールアドレス、9月の支払を前にフィッシング詐欺発生で漏えい

FTX債権者名とメールアドレスはフィッシング詐欺発生で漏えい

著名なFTX債権者活動家であるスニル・カヴリ(Sunil Kavuri)氏が、新たなフィッシング詐欺について警告を発し、FTX債権者は再び警戒を強めている。

FTX債権者活動家であるカヴリ氏は、FTX債権者の氏名とメールアドレスが漏えいしたと警告。このデータ漏えいを受け次回の支払いラウンドを前にFTX債権者の氏名とメールアドレスが漏えい。詐欺師は漏りしたデータを悪用し、FTXからのメールを装った詐欺メールを送信。身元確認が成功したと偽って確認し、受信者を悪意のあるリンクをクリックさせ、認証情報の盗難やマルウェアのインストールにつながる可能性がある。

ただし、今回分かった一部債権者の氏名とメールアドレスの漏えいは、最近のものか、それとも以前のものかはまだ明らかになっていない。

次回支払いラウンドを前に請求者を狙う詐欺師

これらのフィッシング詐欺は、次回の支払いラウンドを前に請求者を狙っているとみられる。

FTXとFTX Recovery Trustは、破産裁判所が係争債権準備金を65億ドル(約9,519.6億円)から43億ドル(約6,297.5億円)に減額したことを受け、今年(2025年)9月30日より債権者への19億ドル(約2,782.6億円)の分配を開始する予定だ。

これは、今年初めに実施した12億ドル(約1,757.4億円)と50億ドル(約7,322.6億円)の分配に続く、3回目の大規模な分配となり、今回の分配は、中国などの未承認の債権者を含む一部の国からの債権者には適用されない。

FTX関連メールには十分な警戒を

ガウリ氏は、債権者に対し、FTX関連のメールを開く際には注意するよう強く警告している。

リンクをクリックせず、送信者のアドレスを確認することの重要性を強調したうえで、メールのリンクではなく、“必ず公式の請求ポータルに直接ログイン”することを推奨したうえで、Xへ投稿し、再度注意を呼び掛けている。

日本語訳:
警告:フィッシング詐欺メール
FTX債権者の氏名とメールアドレスが公開される新規または既存のデータ漏えい
1)メール内のリンクをクリックしないでください
2)送信者のアドレスを確認してください
3)クレームポータルまたは公式アドレスに直接アクセスしてください。
メール内のリンクはクリックしないでください。

FTXがデータセキュリティの問題に直面したのは今回が初めてではなく、過去にも何度か漏えいや侵害に見舞われており、債権者にとってデータ保護は常に懸念事項となっている。

今回の警告は、FTXが次回の債権者への分配を開始する直前に発せられており、次回の支払いは9月30日から開始される。なお、債権者は、8月15日までに請求記録を提出する必要がある。

FTXは、アラメダ・リサーチ(Alameda Research)を通じて顧客資金がリスクの高い取引に不正使用されていたことが明らかになった後、2022年11月に破産申請をした。このスキャンダルにより、2023年にはサム・バンクマン=フリード(Sam Bankman-Fried)氏が逮捕された後、有罪判決を受け、懲役25年の判決を受けている。

この事件は仮想通貨史上最大のスキャンダルの一つとして今も語り継がれており、現在も混乱は続いているようだ。

 

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