ベネズエラの薬局、仮想通貨の支払いを受け付ける

ベネズエラの薬局、仮想通貨の支払いを受け付ける

ベネズエラの薬局フランチャイズが、仮想通貨交換プラットフォームPanda Exchangeの独自支払いシステムを自社のシステムに組み込み、仮想通貨DASHの支払いを本格的に受け入れるようになった。

薬局フランチャイズのファーマーケットは、DASH対応の販売時点情報管理(POS)システムである同プラットフォームのXpay Cashを試験的に導入していたが、Dash Core Groupは今週月曜、顧客が即座に仮想通貨取引を行えるようにすることを発表。次の2四半期(2019年9月~20年3月)で国内22の薬局にDASHの支払い機能が追加される。

仮想通貨支払いを導入した理由

Panda Exchangeのパートナーであるロバート・モゾ氏は、プレスリリースで、DASHの代表者は、国内の潜在的な仮想通貨ユーザーを支払い行動に参加させるための取り組みとして、運用開始から2か月間、オンサイトトレーニング(お客様個別開催研修)を実施する。

同プレスリリースによると、世界中でDASHを受け入れている約4900の事業者のうち、ほぼ半数がベネズエラにいるという。またDash Core GroupのCEO、ライアンテイラー氏は今回の動きについて次のように述べている。

「Panda Exchangeとファーマーケットとのパートナーシップは、DASHの店舗で直接支払いができるようになる購入主導型経済への大きな動きになると予想される。」

ベネズエラは、実際に仮想通貨のユースケースの温床になりつつある。5月のインフレ率は、1年ぶりの高値である年率81万5000パーセントに到達。これらの経済状況下で、仮想通貨を資産防衛として活用する動きが広がりつつある。