テザーは法執行機関の指示がない限りトルネードウォレットの凍結はしない

テザーは凍結注文を受けていない

ステーブルコインUSDTのは発行元であるテザー(Tether)社は、Tornado Cashのアドレスを凍結するよう法執行機関からまだ指示を受けていないことを理由に、凍結しないと述べている事が分かった。

Tetherは、Tornado Cashのアドレスを凍結するように命じられていないと述べている。イーサリアム(Etehreum)コインミキサーサービスを提供するTornado Cashに関連するいくつかのアドレスが、8月8日(月曜日)、米国の制裁リストに追加された。しかし、8月25日(木曜日)の発表で同社は、Tornado Cashに対する最近の制裁に関連する凍結を含む、さまざまな凍結について米国の法執行機関と協力していると述べた。

ただし、Tetherは、Tornado Cashのアドレスを凍結するように特別に命じられていないことを確認。この件についてOFAC(Office of Foreign Assets Control=外国資産管理局)は次のように語っている。

ステーブルコイ発行者が、制裁リストに含まれている、または制裁対象の組織に属している流通市場のアドレスを凍結すると予想されることを示唆していない。


TCircleの動きにけん制するTether

Tetherは、法執行機関と「ほぼ毎日連絡を取り合っている」と主張しており、法執行機関から正当な要求を受けた場合は命令に従うと語っている。

法執行機関からの要求なしにアドレスを凍結することは、「非常に破壊的で無謀」になる可能性があると、Tetherは反論。そのようにすることで、容疑者に情報を提供したり、資産保有者が資金を売却または放棄したり、進行中の調査に干渉したりする可能性があると指摘している。また、Tetherは、個人所有のウォレットは凍結するものの、取引所やサービスに属するウォレットは凍結しないと述べている。この声明は、Tornado Cash に対する制裁が、個人やグループではなくテクノロジーを対象とした最初のものであるという広範な議論をほのめかしていると考えられている。

Tether は、USDCステーブルコインに関連し、Tornado Cashアドレスをブラックリストに載せるというサークル(Circle)の決定を批判。Tetherは、Circleの動きに対して“時期尚早”であり、法執行機関の取り組みに損害を与える可能性があると警告している。

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