FBI連邦捜査局がNFT開発者になりすました犯罪者による詐欺に警告

FBIがNFT詐欺についてユーザーに警告

FBI(米国連邦捜査局)は、ソーシャルメディアでNFT(非代替性トークン)開発者になりすました犯罪者についてPSA(Public Service Announcement:公共サービス発表)で警告を発した事が分かった。

FBIは、有名プロジェクトの開発者になりすました犯罪者によるNFT詐欺についてユーザーに警告するPSAを発表。PSAによると、犯罪者はアカウントをハイジャックしたり、類似アカウント名を使用し、ソーシャルメディア上でNFT開発者になりすまし、興味を持ったユーザーを偽NFT販売ページに誘導し、ウォレットを使い果たす可能性があると警告している。NFTに興味のあるユーザーをターゲットにするために犯罪者は、別のルートをとり、これらの重要なNFTプロジェクトのアカウントを乗っ取ったり、ソーシャルメディアでほぼ同じアカウント名を使用したりする可能性があるとのことだ。

偽オファーへと誘導して詐欺を実行

犯罪者は、これらのツールを使用して、ソーシャルメディア上で新規もしくは未発表NFTコレクションを提供し、偽のオファーが開催されているページへのリンクを投稿して誘導する。

FBIによると、これらの詐欺には“緊急性”が重要であり、PSAは、『供給量が限られている』などのフレーズが頻繁に使用され、プロモーションを『サプライズ』または未発表のミントと呼んでいる事を明らかにした。大規模NFTプロジェクトにリンクされたオファーを利用していると信じるユーザーの注意を引いた後、リンクされた偽ページには、ユーザーからウォレットに保存されている資金とNFTを奪うスマートコントラクトが含まれている。これらのウォレットの内容は、最終的な運命をわかりにくくするための一連の操作を通じて混合されているとのこと。

詐欺に遭わないための注意点

PSAでは、FBIはユーザーがこれらの詐欺スキームの被害者にならないように一連の推奨事項を公表している。

まず、PSAは興味のあるユーザーに対し、これらのサプライズオファーを行っている特定のNFTプロジェクトが過去にこの種の機会を提供したことがあるかどうか、またはこの種のミントは決して存在しないと宣言しているかどうかを確認するようアドバイス。また、同様の機会に直面した場合、ユーザーはそれを宣伝するソーシャルメディアアカウントの名前を確認し、それらが公式のものであり、この目的のためだけに使用される類似のアカウントや新しく作成されたアカウントではないことを確認するすよう勧めている。声明によると、スペル、アカウント履歴、スクリーンネーム、フォロワー、作成日の相違は、案件を宣伝しているアカウントが偽物であることを示しているとのこと。

最後に、リンクされたサイトにアクセスする際、ユーザーは、関連するドメインが、スペルやその他の不一致がなく、オファーしているプロジェクトに対応していることも確認する必要があると述べている。仮想通貨に関連した投資詐欺は2022年に183%増加し、FBIは3月にこれらの作戦により「被害者の数が前例のないほど増加し、これらの投資家にドルの損失が発生した」と述べている。