カルダノ(Cardano)がLedger Syncを発表
カルダノ財団(Cardano Foundation)は、ブロックチェーン上の開発者エクスペリエンスを強化するための重要なステップとして、Javaベースのデータプロビジョニング(※予測や準備)ツールであるLedger Syncを発表した事が分かった。
同ツールは、開発者がブロックチェーンデータを操作する方法に革命をもたらし、カルダノプラットフォームでの長年にわたる非効率性や効果的な開発に対する障壁に対処することを目的としているとのことだ。カルダノエンジニアリングチームは、データアクセシビリティー(※使いやすさまたは便利さ)の強化に重点を置いて今取り組みを主導している。
Ledger Syncは、通常はシーケンシャルデータストレージ形式によって妨げられる、ブロックチェーンシステムにおけるデータ取得の煩雑なプロセスに対するソリューションとして登場。このツールは、従来のリンクリストストレージ構造によって課せられる制限を回避し、ブロックチェーンデータへのより効率的かつ直接的なアクセスを提供することを目的としているとのことだ。
ブロックチェーン情報へのアクセスの効率化
これまで、カルダノブロックチェーン内の特定トランザクションにアクセスするには、前ブロックを順次走査しなければならなかったが、このプロセスはネットワークが成長するにつれてますます複雑になっている。
例えば…、200番目のブロックデータにアクセスするには、最初の199ブロックを反復処理しなければならない。Ledger Syncは、カルダノブロックチェーンが拡大を続け、メインネット上で950万以上のブロックを作成していることから、非効率性の解消を目指している。
Ledger Syncの立ち上げはカルダノの新たな章となり、ブロックチェーンデータの効率性とアクセシビリティー向上を約束する、より開発者に優しい環境を提供する。カルダノが仮想通貨分野で革新とリードを続けるなか、このツールはプラットフォーム上で多様かつ堅牢な開発者エコシステムを育成する上で重要な役割を果たすことが期待されている。