ビットパンダがDeFiウォレットをリリース
オーストリアのウィーンに本拠を置く仮想通貨ブローカーのビットパンダ(Bitpanda)は、主要ブロックチェーンの5,000以上のトークンをサポートする「Bitpanda DeFiウォレット」をリリースした。
3,200以上のデジタル資産を提供し、ヨーロッパ有数の仮想通貨プラットフォームであるビットパンダは、Web3スイートの2番目の製品となるBitpanda DeFiウォレットをリリース。このウォレットを使用すると、ユーザーはアプリから離れなくても複数のチェーンにまたがるデジタル資産の取引や獲得、管理ができる。また、このウォレットは、Web3を初めて体験するユーザーから、既にオンチェーンコミュニティに深く関わっているユーザーまで、幅広いユーザーがDeFi(分散型金融)の世界へシンプルかつ安全、そしてシームレスにアクセスできるよう設計されている。
リリース時点では、5,000以上のトークンと、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、ポリゴン(Polygon)、アバランチ(Avalanche)、オプティミズム(Optimism)、ベース(Base)、アービトラム(Arbitrum)など、複数のブロックチェーンネットワークをサポートしている。Bitpandaの共同CEO(最高経営責任者)であるルーカス・エンツァースドルファー=コンラッド(Lukas Enzersdorfer-Konrad)氏は発表に際して次のように述べている。
ビットパンダの使命は、投資家が自らの投資を管理し、経済的自由を迅速に実現できるよう支援することです。これは、オンチェーンとオフチェーンの両方で、投資を管理するために必要なツールをユーザーに提供することを意味します。残念ながら、Web3は人々をエンパワーメントすることを目的としていましたが、往々にして人々を排除してしまう結果となってきました。私たちは今日、この状況を変えようとしています。
ビットパンダDeFiウォレットの主な機能
ビットパンダが新たにリリースしたビットパンダDeFiウォレットの主な機能は以下の通りだ。
- 8つの主要チェーンのDeFiにアクセス可能⇒ネットワークの追加を計画中
- 5,000以上のトークン間でのスマートスワップ⇒スマートルーティングによる価格設定の最適化
- 安全なリカバリのためのBitpanda Backup⇒オプションを備えたセルフカストディウォレット
- 透明性を検証済みの厳選されたDeFiイールドプール⇒潜在的なリターンとリスクの透明性のバランスを提供
- 一部のレイヤー2ネットワークにおけるスポンサー付きガス料金
- 既存のBitpandaアカウントとのシームレスな統合⇒手動でのアドレス入力なしで送金が可能
- ビットパンダアカウントとのシームレスな統合
また、ビットパンダはまもなくWeb3ネイティブのロイヤルティプログラムを開始する予定で、ユーザーは、取引や獲得などの簡単なオンチェーンアクションを通じてポイントを獲得できる。ステークされたVision(VSN)トークンが乗数として機能し、限定特典や新製品への早期アクセスなど、報酬を最大化できる。
ビットパンダは2025年1月、BaFin(ドイツの金融監督庁)からMiCAライセンスを取得し、EU(欧州連合)加盟27カ国すべてで事業を展開できるようになったほか、ドバイでブローカー・ディーラーライセンスを取得し、欧州以外初の完全なライセンスに基づく事業拡大となった。
ビットパンダWeb3ウォレットのリリースは、次の1,000万人のユーザーに向け、透明性、コンプライアンス、そしてコントロールを求めるユーザーのために構築。真に使いやすく、信頼できるデジタル所有権のためのインフラを構築することを目指しており、まずは実際に使えるウォレットから始めていく構えだ。