バイナンス、匿名技術Mimblewimble搭載の「仮想通貨ビーム(BEAM)」の上場を発表

バイナンス、匿名技術Mimblewimble搭載の「仮想通貨ビーム(BEAM)」の上場を発表

世界最大の仮想通貨取引所Binance(バイナンス)は20日、匿名技術「Mimblewimble」というプロトコルを実装した数少ない仮想通貨Beam(ビーム)を上場することを発表した。

2018年4月から12月までのプライベートトークン販売で519万ドルの資金を調達したプロジェクトとして注目されており、既に取引所バイナンスにて、Beam(ビーム)のデポジットを開始している。

バイナンスによると、Beam(ビーム)は2019年9月20 日、12:00 PM(UTC)に開始、上場手数料は無料である。また、取引ペアは、以下の3通りになっている。

  • BEAM / BTC
  • BEAM / BNB
  • BEAM / USDT

MimbleWimbleについて

ビットコインのスケーラビリティ問題を解決するとされるMimbleWimbleは、主に以下のような特徴を持ち合わせている。

  • スケーラビリティの改善
  • プライバシーの強化
  • ブロックチェーンのデータ削減

2019年24日から26日までラスベガスにて開催されたビットコインのイベント「Unconfiscatable」では、ビットコイン開発者や有識者による多くの議論が行われ「MimbleWimble」と「Lightning Network」の技術について話し合われている。

イベントでは、Braiins SystemsのCEOであるJan Capek氏、プログラムングブロックチェーンからJimmy Song氏がモデレーターとして登壇、その他にもCRYPTOGRAPHY CONSULTANTのCEOであるPeter Todd氏やMempool Partnersの創設者であるJohnny Dilley氏などが登壇し議論を交わし、Johnny Dilley氏は「MimbleWimbleがこれらか注目されるべき技術である」と注目度をアピールした。

また今年2月には、仮想通貨LTCを発行するライトコイン財団と、仮想通貨Beam(ビーム)がパートナー協力の発表をした際、前日の価格は32.71ドル(約3500円)から約9%もの上昇率を記録している。

匿名性のプロトコルである「Mimblewimble」を実装する仮想通貨は、仮想通貨Beam(ビーム)以外にも存在しており、仮想通貨Grin(グリン)がMimblewimbleを実装する通貨の一つだ。しかし現時点でMimblewimbleを実装している仮想通貨は、以上の2通貨のみであり、市場の人気が高まるのは時間の問題かもしれない。