BinanceはMerge統合中にETH入出金を停止予定
仮想通貨取引所のBinanceは、8月25日(木曜日)、2022年9月に予定されているイーサリアム マージ(Ethereum Merge)のアップグレードがもたらすリスクを軽減するための措置として、ETHとすべてのERC-20トークンの入出金を一時停止すると述べたことが分かった。
この一時停止は、BellatrixコンセンサスレイヤーのアップグレードとParis実行レイヤーのアップグレードの2回実施されるとのこと。両アップグレードは、9月6日午前11時(※日本時間:同日20:00)と9月15日午前12時(※日本時間:同日21:00)にそれぞれ発生する可能性があるとしている。さらに、同取引所は、Ethereum Merge によって新しいトークンが作成されない場合、Merge 後に通常の入出金を再開すると述べている。ただし、別のチェーンが形成される場合、BinanceはPoSチェーンにETHティッカーを使用すると述べている。また、同取引所はフォークされたトークンを1:1の比率でユーザーのアカウントに入金するとのこと。
BinanceはイーサリアムPoW Fork (ETHPoW)をサポートするのか
Binanceは、ETHおよびERC-20トークンのスポット取引は影響を受けずに継続されると述べている。
証拠金取引は継続されるものの、同取引所は9月14日と16日の深夜に借入を一時停止。さらに、ETH先物取引は継続されるが、Binanceはボラティリティの高さによるリスクを軽減するために複数のパラメーターを調整するとのこと。ただし、ETHを使用する他のすべてのサービスは影響を受けない。それにもかかわらずBinanceは、ETHの借入とBETH (BinanceにETHをステーキング)の入出金を一時停止。これに加えてMerge後、バイナンスプールは、ETHマイニングサービスを削除するとのことだ。
Binanceは、Mergeが近づくにつれ、ETH/BUSD ペアのゼロ手数料取引を発表。8月10日(水曜日)、取引所はイーサリアムMergeをサポートすることも発表。しかし、同取引所は、「新しいフォークされたトークン」のサポートを完全に排除しているわけではないと述べている。ETHマイナーのチャンドラー・グオ(Chandler Guo)氏が、イーサリアムチェーンを再びフォークすると言及。これにより、Merge後も ETH マイニングを保持する分岐チェーンである ETHPoW が誕生すると考えられている。