エネルギーコストは、資金不足のビットコインマイナーにとってより懸念事項に

電気代削減を検討するビットコインマイナー

ビットコイン(Bitcoin/BTC)マイナーは、BTC価格下落以降で最悪の事態に陥っており、可能な限りのコスト削減法として、マイナーの主要支出の 1 つである電気代を削減することを検討している事が分かった。

現在、ビットコインマイナニングは電気と直結びついており、PoW(プルーフオブワーク)ネットワークであるため、マイナーは電気代を考慮したうえで、収益を直接決定し、利益率を決定する必要がある。BTC価格が下落するにつれてマイナー収益も低下しており、より安価な電力を見つけることは、利益率を高めるための最良で最速の方法の1つと言える。

2021年には、マイナーはエネルギー効率の高いAntminer S19で使用されたエネルギー1MWh あたり500ドル(約68,000円)の収益を見ていたが、現在はBTC価格が21,000ドル台前半で推移しているため、2022年は2021年の数字の半分以下に低下しているのが現状だ。

ビットコインのマイニングを安くする

高い利益率を維持するためには、より安価な電力を見つけることがマイナーにとって最大の利益になる。

より安価なエネルギーオプションを求めてマイナーは、操業のためにロシアなどの国に移動したものの、戦争はこれを不安定にし、マイナーは継続的に稼働するため、エネルギーコストが安い他の場所に目を向けている。多くの場合、ビットコインマイナーは、ビットコイン価格の下落により、大きな打撃を受け、事業を継続するためのキャッシュフローを確保するためだけに、保有するBTCを売却しなければならない状況にまで陥っていた。直近の過去3カ月間でマイナーの一部は、生産量よりも多くのBTCを売却している。

運用コストを削減するため、ビットコインマイナーは、より安価なエネルギーオプションを見つけられなかった場合、よりエネルギー効率の高いマシンに目を向けている。マイナーの間で人気が高まっているマシンの 1 つが Antminer S19 シリーズだが、これでもマイナーが作業を続けるために必要なコスト削減には到達していない。

最終的には、より安価な電力を見つけることがマイナーにとって最善の利益となるが、中国が仮想通貨マイニングを禁止し、ロシアの不安定化が進むなか、米国・テキサス州などは、より多くのビットコインマイナーを地域に引き寄せるため、魅力的なエネルギー価格を提示し始めている。

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