韓国の元経済副大臣がブロックチェーン研究所のCEOに就任

韓国元経済副大臣がブロックチェーン研究所の新CEOに

2019年から2021年まで韓国の経済財政省の第一副大臣を務めたキム・ヨンボム(Yong-Beom Kim)氏は、8月11日に設立されたブロックチェーンとデジタル技術の研究機関であるHOR (Hashed Open Research)の新CEO(最高経営責任者)に就任したことが分かった。

HORは、韓国の仮想通貨専門家と政府の間の架け橋として機能することを目指している。キム氏の同社における主な任務は、韓国の仮想通貨参加者と国内議員の間で建設的な対話を確立することで、同氏の豊富な専門知識を使用して会社の進歩を支援することを誓っている。同氏によると、韓国はデジタル分野で米国と並ぶG2になる可能性があり、その理由として、韓国が世界最高の5G普及率、テクノロジースタートアップ文化、世界第4位のオンラインゲーム市場規模を有しているためだと述べている。なお、詳細なセミナーや研究活動を組織化させていくことも同氏の課題となっているとのことだ。

包括的ルールを適用は韓国にとって有益な可能性

キム氏は、地元のデジタル資産セクターに包括的なルールを適用することは、韓国にとって非常に有益な可能性があると指摘している。

仮想通貨業界の進歩と国のハイテクビジョンを組み合わせることで、韓国を米国と同等にすることができると同氏は主張しており、金融分野の専門家と見なされている。同氏のキャリアは、韓国FSC(Financial Services Commission=金融サービス委員会)副委員長、FSC内の韓国SFC(Securities and Futures Commission=韓国証券先物委員会)の委員長を務めた経歴を有している。2018年のクリプトウィンター(仮想通貨の冬)の間、キム氏は、悪意のある人物が犯罪活動に資産クラスを使用するのを防ぐために、仮想通貨市場に特別な規制を適用するよう求めはじめている。翌年2019年には、韓国経済財政部の第一次官に任命されている。そのため、同氏は現地の仮想通貨取引所が維持管理と課税の対象となるべきだと提案している。