BTC先物提供バックト、スタバで決済可能へ
インターコンチネンタル取引所(ICE)の傘下で、ビットコインの先物取引を提供するバックト(Bakkt)が提供する決済フォーム「Bakkt Cash」が、スターバックス・コーヒーの決済オプションで統合されたことが明らかになった。親会社のICEは、2018年に仮想通貨を利用した小売決済の統合プラットフォームを、スターバックスやマイクロソフトなどの企業と連携し作成することを示唆する発表を行なっていたが、16日にツイートされたバックト社長のAdam White氏の発言で、今回の統合が判明した。
すでにスターバックスのアプリ決済画面で、Bakkt Cashの支払いオプションが表示されているが、White氏によると現段階では一部の店舗でのみ、また限定されたユーザのみが利用できるテスト段階であるとのこと。
「現在、Bakktの支払い方法を使用して、お客様に対して限定的なテストを実施しています。顧客はBakktをオプションとして見ることができますが、このテストは現時点でのみ利用可能です。」
ただし、新型コロナウイルスの影響でスターバックスは、アメリカ国内の全店舗を一時閉鎖もしくは持ち帰り専用にしている。そのため、Bakkt Cashを利用できる限られたユーザーも、現在は持ち帰りのみで許可されているようだ。しかし今回の統合に関してスターバックス担当者は前向きに、法定通貨と仮想通貨を交換して決済に利用してもらう長期的な計画があり、バックトと協力し、シームレスな決済サービスを展開していきたいと語っている。
3億ドルの資金調達を完了
Bakktは、ICEやBCG、マイクロソフトなど8社から、新たに3億ドルの追加資金を調達したとブログにて報告している。これにより、デジタル資産領域のサービス開発を継続し、ロイヤリティーポイントやゲーム内資産なども視野に入れた管理アプリケーションの開発にも力を入れていくようだ。