Curve FinanceがイーサリアムDEX手数料の44%を獲得
Curve DAO(カーブ・ダオ)はイーサリアムDEX手数料で過去最高を記録し、過去30日間でイーサリアム上の全DEX手数料の約44%を獲得した。
Curve Finance(カーブ・ファイナンス)は、手数料シェア44%でイーサリアムDEXのリーディングカンパニー(※1)としての地位を強化で再び注目を集めている。しかし、この記録は誇大宣伝によるものではなく、ユーザーが実際にイーサリアム上で手数料を支払っている場所の存在によるものである。
業界内で主導的な地位を確立し、市場のトレンドや技術革新を牽引する「先導企業」や「中核企業」といった一定の業界で主導的地位にある企業のこと
イーサリアム(Ethereum/ETH)市場はDeFi(分散型金融)の中でも最も競争の激しい分野の一つで、“ミーム”による取引は事実上存在しない。そのため、手数料が低く、ETH、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、ステーブルコインといったコア資産の取引が主流となり、市場ボリュームの計測が容易になっている。
DAOに関する議論は現在も水面下で続いているものの、オンチェーンデータは現在、CurveがイーサリアムのDEX活動の中心に位置していることを示唆。人気DeFiアグリゲーターDeFiLlamaのデータによると、これは、Curveのシェアが1.6%程度だった1年前とは大きく変化。現在、そのシェアは約44%に達し、2025年のDeFiにおける手数料支配力の最も大きな転換点となっている。
Curveがイーサリアムをリード
イーサリアムは競争の激しいDeFi市場の一つだが、ミームコインのような短期的な取引トレンドではなく、ステーブルコイン、ETHペア、ラップドBTCが主流となっているため、手数料データは実際の取引がどこで行われているかを知る上で有用な指標だ。
先のデータによると、Curveは過去30日間の手数料でイーサリアムDEXの中で上位にランクインし、長年上位に君臨してきた複数の企業を追い抜いた。Curveは30日間で約1,510万ドル(約23.5億円)の手数料を支払い、集中的な資産構成で運営されているにもかかわらず、ユニスワップ(Uniswap)に次ぐ水準だ。この手数料上昇はプロトコルの利益ではなく、利用の増加を反映しており、トレーダーが支払う手数料は、流動性プロバイダーに分配される利回りやDAOの収益と等しくない。それでも、Curveのプールに対する持続的な需要を示している。
複数要因が急成長をけん引
この成長を牽引した要因は複数あり、CurveのネイティブステーブルコインであるcrvUSDの取引活動は急増。取引量を押し上げ、オンチェーン・ステーブルコイン流動性の中核的な場としてのプロトコルの地位を強化した。
24時間での取引量に目を向けると、crvUSDはテザー(Tether/USDT)やUSDコイン(USDCoin/USDC)といった主要通貨に次ぐトップ5のステーブルコインにランクイン。これは、crvUSDの急速な普及とオンチェーン流動性における役割の拡大を反映していると言える。Curve Financeの創設者であるマイケル・エゴロフ(Michael Egorov)氏は、この変化について「DeFiユーザーは、短期的な投機よりも持続可能な収益モデルを重視する傾向が強まっており、この変化は、流動性と取引量の最終的な定着点を再構築しています。」と述べている。
























