2017年にビットコインを購入したユーザーの17%が借金=Twitterアンケート

2017年にビットコインを購入したユーザーの17%が借金=Twitterアンケート

2017年から2018年にかけてビットコインを購入し、保有したまま売却せずにいる人のうち17%が借金をしているようだ。これは、社会学者のMounia Rabhi氏がツイッターで行ったアンケートで明らかになった。調査対象となった2,000人のうち、54%は10,000ドル、10%は10,000ドルから50,000ドル、6%は51,000ドルから100,000ドルを失ったと答えている。また、参加者のうち15%は、100,000ドル以上もの大金を失ったと答えた。加えて、17%の人々がビットコインを借金をして購入したと答えている。

ビットコインは2016年11月には600ドルほどで取引されていたが、約1年後の2017年12月には20,000ドル近くまで急上昇した。FOMO(取り残されることへの恐怖)によって、多くの人がビットコインの価格がさらに上昇すると見込み、価格が高騰している状態で購入している。いっぽう、その崩壊はすぐに訪れることになり、年明けの2018年1月には7,000ドル近くまで価格は落ち込んだ。さらに、2018年11月にはビットコインに影響力があるマイナーによるビットコインキャッシュの内紛も影響したせいか、3,000ドル近くにまで急激に下落している。

余剰資金での購入を忘れずに

ICO(イニシャル・コイン・オファリング)が流行した時期も、ちょうどビットコインバブルの時期と重なっている。ICOは企業が事業を行う資金を集めるため、トークンを新規発行して投資家へ販売する資金調達のことを指している。投資未経験の初心者から経験のある投資家まで、多くの人々が合法または非合法のICOへ多額の資金を投入した。それにも関わらず、これらのICOで発行されたトークンは、現在ではほとんど何の価値も持っていない。

ビットコインバブルやICOの隆盛がからわかることは、仮想通貨の市場は非常に危険でリスクが高いとうことだ。バブルによる高騰があったにせよ、投資家が借金を抱えている現状は、ごく自然なことなのかもしれない。こうした教訓を踏まえて、ビットコインへ投資をする時には感情的にならないことはもちろんのこと、あくまでも余剰資金での購入を忘れないようにしたい。