韓国仮想通貨取引所「Coinnest」が閉鎖へ
韓国の仮想通貨取引所「Coinnest」が閉鎖されるようだ。4月18日、公式サイトで発表した。理由については、仮想通貨・ブロックチェーン業界の変化に対応しきれないというようなことが挙げられている。※公式サイトアクセス時にも、同内容の通知が表示され、サービス終了が告知されている。
現在、取引高上位を占める仮想通貨取引所の取引高は100,000BTCを超えており、Coinmarketcapで取引高1位となっているOKExでは200,000BTCを超える取引高が記録されている。そんな中、同取引所の取引高は約1.2BTC程度と極めて小さい。
Coinnestの取引所閉鎖が仮想通貨・ブロックチェーン市場に直接的な影響を与えることは考えにくいが、「仮想通貨・ブロックチェーン業界の変化に対応しきれない」ことを理由とした仮想通貨取引所の閉鎖は、現在の仮想通貨・ブロックチェーン市場について考えさせられる話題だ。
また、同取引所では1月に「6億円分のBTCを手違いで無料配布してしまう」という騒動が発生している。その約3か月後となる今月、取引所の閉鎖が発表されたが、なにか関係はあるのであろうか。
仮想通貨・ブロックチェーン市場の変化と企業
最近では、株式会社マネーフォワードが仮想通貨関連事業への参入延期を発表したことが話題となった。やはり、参入延期の理由の一つとしては「“仮想通貨” 周辺の環境変化」が挙げられていた。市場の冷え込みが、同分野で事業継続・展開を行うにあたってネックになるのは当然のことだろう。
仮想通貨市場が異様な熱気につつまれた2017年末から、もうすぐ1年半が経過する。2018年は、打って変わって、仮想通貨市場は極端な冷え込みを見せた。市場が活気を失えば、技術の発展や新たなサービスの展開を企業は考えづらくなる。収益が見込めなければ、事業を継続することなどできない。
また、2018年では、いくつかの取引所で仮想通貨流出が問題となり、市場に緊張感を走らせた。また、マネーロンダリング等、仮想通貨の不正利用が国際的に注目され、規制を強化した国もある。日本では、同年6月に金融庁が仮想通貨交換業者に対して業務改善命令を出し、「改善」を求めた。
再び、仮想通貨市場全体が2017年のような熱気に包まれることはあるのだろうか。それとも、”冬” はまだまだ続くのか。