リップルCEO、スイス国立銀行主催のカンファレンスに出席
RippleのCEO を務めるBrad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏がスイス国立銀行主催のカンファレンスに出席した。「9th High-Level Conference on the International Monetary System」と題されたこのカンファレンスの中で、同氏からはXRP(リップル)の優位性を主張する発言もあったようだ。
Brad Garlinghouse氏は、かねてからイベント・メディアへ積極的に露出し、XRPの可能性について言及する場面も多くみられる。また、XRPは国際送金システムとして大きな注目を集めており、Rippleが提供する国際送金システム「xCurrent」と「xRapid」は有名だ。
従来の国際送金システムで問題点として挙げられているのは、送金時間や送金コストといった点だが、「xCurrent」と「xRapid」は、Rippleの持つネットワーク「RippleNet」を利用することにより、こういった問題点を解決することが期待されている。
従来のシステムで挙げられている問題点は、「中継銀行の必要性」に依存している問題とも言える。
実際の資金移動を行うためには、移動をする口座の間に、いくつかの中継銀行を必要とするが、このバケツリレーにも例えられるこの構図が、結果的に時間とコストを必要としてしまっている。
ブロックチェーン技術が革新的な技術と言われる理由には、従来のシステムでは解決できなかったこうした課題を解決することができる点も挙げられる。
ブロックチェーン技術を活用した ”大規模” な金融ソリューションをいち早く提供したRippleは、国際送金システムという領域においてその存在感を増しつつある。
Brad Garlinghouse氏も今回出席したカンファレンスの中で、「xCurrent」を「SWIFT2.0」と称し、従来の金融システムを進化させたものとして表現する一方で、Rippleが提案するもう一つの送金システム「xRapid」の金融機関からの需要は大きいといった認識も示された。
新たな送金システムとなりえるものとしては、JPモルガンのJPMコインを利用した送金システムが挙げられる。今後、Rippleの提供する「xCurrent」や「xRapid」と競合性を高める可能性も高い。
こうした既存の国際送金システムに変革をもたらそうとする動きは、かねてから期待されていたブロックチェーン技術の可能性が具体的に実現されていくことも実感できる。
今後のRippleに関する話題にも注目が集まりそうだ。