テレグラム(Telegram)は仮想通貨の転送と交換機能をユーザー向けに展開

テレグラムは新仮想通貨サービスを開始

多くの企業が仮想通貨に適応する中、インスタントメッセージングサービス会社のテレグラム(Telegram)が、ユーザー向けにP2P(Peer to Peer)の仮想通貨交換サービスを開始した事が分かった。

テレグラムによるこのサービスは、同社創設者によって設立されたグループTON(The Open Network)Foundationによって開発された。同財団は、TONの開発をサポートするオープンソース開発者のコミュニティである。このコミュニティは、スマートコントラクトを使用し、オンチェーントランザクションを処理するための手数料支払いを可能にするTONトークン(TON Token/TON)を支持。取引手数料、ステーキングによるブロックチェーン保護、決済に使用される。

CoinMarketCapの時価総額ランキング34位のTONは、PoS(Proof of Stake)コンセンサスアルゴリズムで動作。2022年10月5日12:30時点で、TON価格は、1TON=202円(1.4ドル)前後で推移しており、前日同時刻比+4.53%、1週間で+8.06%、時価総額2,472億円となっている。

ウォレット機能の拡張

新たなテレグラム仮想通貨転送・取引きサービスは、これまでに提供されていたウォレット機能の拡張となっている。

Telegram「TON Community」より画像引用

開発者からの公式発表によると、新テレグラム仮想通貨サービスにより、ユーザーは仮想通貨を売買でき、取引はテレグラムアプリで直接できる。テレグラム財団は、0.9%の手数料が仮想通貨の販売手数料の形で請求されると述べたほか、購入者側に手数料は発生しないことが明らかとなった。

P2P市場は、米ドル、ユーロ、ロシアルーブル、ウクライナグリブナ、ベラルーシルーブル、カザフスタンテンゲの6種類の法定通貨をサポートしている。ユーザーは、他のユーザーが投稿した広告を選択することで、TONを販売し、仮想通貨を購入するための広告を作成できるとのことだ。