バイナンスCEO、「プーチン大統領はブロックチェーン業界で最も影響力のある人物」

バイナンスCEO、「プーチン大統領はブロックチェーン業界で最も影響力のある人物」

2019年10月21日にモスクワで開催された「OPEN INNOVATIONS FORUM 2019」にて、バイナンスのCEOジャオ・チャンポン氏は「ウラジミール・プーチンはブロックチェーン分野で最も影響力のある人物である」と語った

この会議の場にてCZ氏は、Binance.comが約2週間でロシアルーブル(RUB)をサポートするとも述べている。これにより、バイナンスにおいて法定通貨ロシアルーブルと仮想通貨の現物取引が可能になる。

発言の背景

ロシアでは11月1日を目指して仮想通貨に関連する法案の準備が進められているが、これも念頭に置いての発言と思われる。法案では仮想通貨やトークンと言った用語は使われず、デジタル証券やデジタルマネーといった用語が使用されるという。

ロシアのプーチン大統領、「2019年7月1日」までに仮想通貨に関する規制を制定

2019.02.28

ロシア政府は国内決済をロシアルーブルのみ認めている。仮想通貨デビットカードで決済をした男性が起訴された過去がある。仮想通貨に対して非常に厳しいお国柄だが、規制の内容はCZ氏だけでなく、世界中の投資家も注目しているだろう。米国は規制が厳しいことで知られているが、もしロシアが寛大な姿勢を見せれば、この国で事業展開する企業が増える可能性もある。

さらにこの会議で「バイナンスがロシアの金融当局にユーザー情報を提供する場合があるので、犯罪に関与する人々はバイナンスを使用しないように」と警告した。ただしロシア側に大量の情報が渡ることはないという。ロシア人による仮想通貨犯罪が多いことへの牽制か。

バイナンスの取引所事業展開について

先週にはユーロとポンドもフィアット取引に追加された。バイナンスは仮想通貨の需要を高めるため、仮想通貨を購入できる法定通貨の種類を増やし、ユーザーへのサービスを拡大している。バイナンスはアメリカ・英国領ジャージー島・ウガンダ・シンガポールなどに取引所事業を展開しているが、今後はロシアやアルゼンチンなどにも取引所を設立する予定でいる。
今回の発表は、近いうちにロシアにバイナンスの取引所が展開されることを示唆しているのだろうか。

CZ氏によるビットコインの価格予想

なおこの会議では、CZ氏が2014年に家を売却してビットコインを購入したが、購入時のレートが1BTC=600ドルだったこと、その後200ドルにまで下落したこと、そして今でもその時買ったビットコインを保有していることなどを明かした。その上で、CZ氏は年末までにビットコインが上昇するだろうと予測。