「仮想通貨取引所KrakenのOTCは、80%がビットコイン」=OTC責任者
仮想通貨取引所KrakenのOTC取引責任者であるNelson Minier氏は、OTC取引のうちビットコインが占める割合は約80%になることを明かした。Krakenは米国に拠点を構えている老舗の仮想通貨取引所だ。What Bitcoin Didのポッドキャストに登場したMinier氏は、ここ最近の機関投資家のセンチメント(市場心理)に関して、自身の見解を示している。
この時、Minier氏はビットコインの重要性を強調した。具体的には、「中央政府が税形式で行っている管理の一部を、私たちが取り戻すために必要だ」と述べている。この見解に近いものとしては、Shape Shift社のCEOであるErik Voorhees氏は、政府に完全なる主権を要求するのであれば、仮想通貨のエコシステムはガバナンス(統治機能)をより小さくする必要があると過去に述べている。
Minier氏は、KrakenがどのようにOTC取引をクライアントへ提供しているかを解説しながら、ビットコイン価格に関しても以下のようにコメントしている。
「明日ビットコインの価格がどうなっているか、私は説明することができません。もし他の誰かがあなたにそれを説明しているのであれば、その人は神か、単なる嘘つきでしょう。」
加えて、KrakenのOTC取引のうち約80%がビットコインであることを明かした。所有している金銭価値に関しても、その90%がビットコインであるとのこと。また、ビットコインなど仮想通貨は数学的基礎によってエコシステムが支えられており、連邦準備制度にも近い存在となっているとコメントしている。
KrakenのOTC取引、今年8月には昨年初旬の20倍近くまで増加
KrakenのOTC取引は、今年の夏頃には特に活況を迎えていた。The Scoopのポッドキャストの登場時に、1月あたりのOTC取引の取引量が、昨年初旬より約20倍に増えていることを明かしている。2018年、Krakenの通常の取引プラットフォームでは約850億ドルの取引が行われいたが、OTC取引の取引量はそれを大きく下回っていた。
OTC取引といえば、中国が思い浮かぶ。中国では仮想通貨取引が禁止されているため、OTC取引でビットコインが購入されることが多い。今年4月のビットコイン急騰時には、OTC取引にトレーダーが殺到した報告も出ている。