中国企業3社、10億ドルのブロックチェーン投資ファンドを設立
中国企業3社が、10億ドル規模のブロックチェーン投資ファンドを設立したことが明らかとなった。設立に参加した3社はフィンテック企業HDFH、ベンチャーキャピタルのZVCA、Yillion Bankの3社となる。今週月曜日に設立の発表が行われた。
HDFHによると、ファンドの規模は10億ドル近くになるとのこと。4年間の投資フェーズを経た後に2年間のイグジットフェーズに入る、合計6年の投資計画が立てられている。また、この投資計画を完遂し、銀行とコンソーシアムブロックチェーンのデジタルトランスフォーメーションを可能にする存在になりたいと述べている。HDFHのCao Tong会長は、この壮大な目標を以下のよう語っている。
「私たちの最初のステップは、銀行への投資を行い、デジタル変換を促すことです。2番目のステップは、デジタル変換が完了した銀行を繋ぎあわせる、コンソーシアム型のブロックチェーンの構築です。」
このファンドの投資先には、中国本土以外の地域も含まれている。具体的には、シンガポールやオーストラリア、それ以外の国の新興企業が投資のターゲットとなる。
中国企業、ブロックチェーンを使っているのはわずか10%
先日の習近平国家主席のブロックチェーン発言を受けて、市場は大きな盛り上がりを見せています。ビットコインの価格高騰はもちろんですが、中国系のブロックチェーン企業の株価も軒並み上昇。その中には、100%を超える上昇を記録した銘柄も存在します。
いっぽうで、中国メディアであるFocus Reportの報告によれば、中国に32,000あるブロックチェーン企業のうち、実際にブロックチェーンを使っているのはわずか10%程度とのこと。また、中国共産党機関紙の人民日報なども、現在の異様な盛り上がりに乗じて、価値のない仮想通貨を販売する詐欺が増えていることを報告。国民へ注意換気を促している。