揺れるUSDT、各所で警戒が強まる

USDTの”疑惑”が収束するまで警戒は持続するか

Tether(USDT)の周辺が慌ただしい。

米国で仮想通貨ATMサービスを提供しているCoinFlipが、TronベースのUSDTの新規サポートを延期することを同社のTwitterで発表した。

https://twitter.com/CoinFlipATM/status/1123660248370249729

同社が提供するATMサービスで、TRONベースのUSDTのサポートを開始する旨が4月30日に公表されていたが、翌日5月1日に、このサポート開始の延期を発表した。

また、TRON FoundationのCEOを務めるJustin Sun氏は自身のTwitterで、同社が主催するUSDTの報酬プログラムを延期する旨を発表している。

USDTの発行元であるTetherの親会社iFinexは、現在疑惑の渦中にある。

米ニューヨーク州司法長官Letitia James(レティシア・ジェームズ)氏が、Tetherの親会社iFinexを訴追した件で大きな波紋をよび、動揺が広がっている。

iFinexが運営する仮想通貨取引所「Bitfinex 」の支払い処理を担当するCrypto Capitalの損失補填を目的として、正式な契約等なく、Bitfinexが8億5,000万ドルをCrypto Capitalに送金した疑いがもたれている。そして、これらの資金には、顧客から預かっていた資産及びテザーの準備金7億ドルが含まれていたという話もある。この一件について、Bitfinexからは、訴追内容を否定する文書が公表されているようだが、まだ決着はついていない。

USDTの裏付け資産の存在については、かねてから疑惑の声が上がっていたという背景もある。USDTの発行元となるTetherから、裏付け資産の証明がなされていないことが発端となり、各所では様々な”噂”が飛び交っていた。

もし仮に、今回の訴追内容が完全に事実であった場合、財務体制への疑念が増幅する可能性は否めない。そうなれば、USDTの価値の根本を支えている”裏付け資産”の存在への信用が揺らぐことにもなりかねない。

USDTは中国のOTC取引で重宝されていたり、仮想通貨取引所で基軸通貨として扱われていたりと、その存在感は大きなものとなっている。

今後の展開について、注視する必要がありそうだ。

テザー(USDT)米ドル裏付けが100%ではなく、74%だったことが明らかに

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