テザー(USDT)米ドル裏付けが100%ではなく、74%だったことが明らかに
Tether(テザー)社が発行するステーブルコイン「USDT」は、これまで米ドルと1対1の価値で連動していると主張していたが、30日にテザーとBitfinexの顧問弁護士Stuart Hoegner氏が「USDTの74%しか米ドルで裏付けされていない」ということをニューヨーク司法長官(NYAG)に対する宣誓供述書で明らかにした。
また、Hoegner氏の立場を守る法的覚書で、テザーの弁護士であるZoe Phillips氏は「テザーが発行するすべてのUSDTに対して1ドルに相当する通貨を保有しなければならないと考えているようだが、その主張は間違っている」と述べた。
これまでテザー側は100%米ドルで裏付けされていると主張してきたが、手のひらを返したかのように言い訳を並べているように感じられる。
テザーの準備金の価値は、市場で傑出したテザーをカバーするのに十分以上です。
実際テザーの現金および現物同等物の単独での保有量は、テザーの残高の役74%をカバーしています。この種の「端数」の留保方法は、商業銀行の仕組みと似ています。ごくわずかな割合の預金者のお金を超える流動性のある現金を保有している銀行はありません。
さらにphilips氏は以下のように述べた。
現在もテザーは米ドルテザー1ドルに対し、1ドルで取引で取引されている。
市場は明らかにテザーに信頼を持っている。
テザー保有者が流動性リスクに直面しているという司法長官の主張は、信用枠取引を詐欺と誤解しているだけでなく、市場の参加者に危害を及ぼす可能性がある。
これらテザー側の主張 は、市場パニックを和らげるような意図があるように感じられる。
事実、これまで100%米ドルで裏付けされていると思われていたUSDTは、存在していなかったのだ。
今後もテザーとBitfinexの問題はまだまだ尾を引きそうである。