CoinGlass、大規模プロキシ攻撃を受け世界中でアクセスが中断

CoinGlassが大規模プロキシ攻撃の被害に遭う

仮想通貨分析プラットフォームCoinGlass(コイングラス)は2025年10月11日(土曜日)、大規模なプロキシ攻撃を受け、世界中でサービスが中断された。ただし、データ漏えいは今のところ確認されていない。

日本語訳:
本日(※11日)、大規模なプロキシ攻撃を受け、ウェブサイトへのアクセスが一時的に制限されました。問題は解決し、現在ウェブサイトは完全にアクセス可能です。ご理解とご協力に感謝申し上げます。

CoinGlassは、高度なプロキシ攻撃の被害を受け、ウェブサイトとサービスへのアクセスが一時的に中断された。この攻撃によりサービス停止が発生したものの、インシデント発生中にデータ漏えいは確認されていない。

同社の公式声明によると、この攻撃は同社のインフラを狙った「大規模プロキシ攻撃」で、同社は時的な中断だと説明しているものの、一部ユーザーから、アクセスが一時的に中断されたり、遅くなったりしているという報告があがっている。現在、プラットフォームはオンラインに復旧し、ほとんどのユーザーが通常利用できる状態だ。

クラウドインフラのセキュリティに対する広範な懸念

同社は、エンジニアリングチームとセキュリティチームが攻撃の全容や意図を調査中であると述べている。

同社の技術チームは、サービスを復旧させ、攻撃の調査を継続。このインシデントは、仮想通貨業界におけるクラウドインフラとサイバーセキュリティの脆弱性に対する懸念を引き起こしている。

攻撃を受けて同社エンジニアリングチームとセキュリティチームは協力して、長期的な影響の可能性を評価。公式声明の中で、透明性を最優先事項と強調し、新たな情報が入り次第、ユーザーに情報を提供していくと約束した。

今回の攻撃は、仮想通貨業界においてクラウドベースのインフラのセキュリティに対する懸念が高まっていることを浮き彫りにしている。仮想通貨プラットフォームは、膨大な量のデータとユーザートラフィックの管理にクラウドサーバーを利用することが多く、サイバー攻撃の格好の標的となっている。プロキシ攻撃を用いて悪意のあるトラフィックでシステムを圧倒する手法は、サイバー犯罪界ではよく知られており、金融テクノロジー業界でも一般的な手法になりつつある。

今後の見通しと復旧

この事件は、大量の機密データやユーザー取引を扱い続ける仮想通貨プラットフォームが、DDoS(分散型サービス拒否)攻撃に対してどれほどの耐性を持っているのかという疑問を提起する結果となった。

CoinGlassの経験は、デジタルセキュリティに伴うリスクと、より強力な保護の必要性を改めて認識させるもので、この事件を受けて、他の仮想通貨プラットフォームは、将来同様の攻撃に耐えられるよう、セキュリティ対策を見直す可能性がある。

同社はプロキシ攻撃の犯人をまだ特定しておらず、調査は現在も継続中で、今後もインシデント発生の防止に注力していくとのことだ。現在、同社プラットフォームは通常運用を再開。ユーザーに対し、引き続き警戒を怠らないよう呼びかけている。

 

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