アルゼンチンのモバイル決済がデビットカードを上回る

アルゼンチンでデビットカードをモバイル決済が上回る

アルゼンチンではモバイル決済が盛んになり、クレジットカードやデビットカードなどの他の従来の決済方法を上回っている事が最新の調査で判明した。

「Operaciones con tarjeta de crédito9
, tarjeta de débito10 y PCT interoperables e intra PSPCP
(cantidad)」
より画像引用

BCRA(Banco Central de la República Argentina:アルゼンチン中央銀行)の小売決済月次報告書によると、モバイル決済は繁栄しており、決済業務の60%を占めているとのこと。一方で、プラスチックベースのクレジットカードやデビットカードなどの決済メディアは停滞しており、使用減少を記録している。

アルゼンチンで成長を続けるモバイル決済

電子非接触型決済は、アルゼンチンでの携帯電話の普及によって中南米のいくつかの国でも盛んになっていることが分かっている。

同銀行が発行した小口決済に関する最新月次報告書でもモバイル決済が同国で盛んに行われており、従来の決済メディアが取り残されていることが分かっている。報告書によると、バンキングアプリやモバイルウォレットの台頭により、モバイルデバイスが支払いに大きく活用されるようになっている。10月には、これらの取引が1億6,200万件実行されており、9 月に行われた取引と比較して7.1%の増加を記録。この数は、2021年10月に行われたトランザクション数の2倍にのぼる。

これらのアプリを使用した支払いは、2021年12月の51%から増加しており、全体支払い数の60%を占めている。一方のデビットカードによる支払いは停滞しており、2022年9月には6,645万件の取引が行われ、減少しており。7月に実行された取引数と比較して9.35%の減となっている。

決済の電子化とQR決済

アルゼンチンの決済分野のデジタル化は、相互運用可能なQR決済を実装したオープン決済プログラムTransferencias 3.0の開始以降着実に進んでおり、民間銀行以外の機関が決済サービスを提供できるようになっており、アルゼンチン中央銀行は次のように述べている。

実際、その目的はオープンで普遍的なデジタル決済エコシステムの形成を促進し、金融機関の管理軸の1つである金融サービスをまだ使用していないセクターをより多く含めることでした。

また、同レポートは、QR支払いが持続的に増加していることを示しており、10月にはこのツールを使用して500万件以上の支払いが行われている。なお、当時記録とされていたQRを使用した315万件の支払いが行われた9月の数字と比較すると増加している。

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