リップル社のRLUSD、アブダビ規制当局から承認済みトークンのステータスを取得

アブダビ規制当局からRLUSDが正式に承認される

リップル(Ripple)は、RLUSDがFRSA(アブダビ金融サービス規制庁)により、法定通貨参照トークンとして正式に承認されたことを発表した。

リップル社のRLUSDは、承認済み法定通貨参照トークンとして正式に認定アブダビの主要金融市場での使用が正式に承認された。この承認により、アブダビの国際金融センター兼経済特区であるADGM(Abu Dhabi Global Market:アブダビ・グローバル・マーケット)の認可を受けた機関は、規制対象の金融活動にRLUSDを決済および担保として利用できるようになった。発表に際してADGMの最高市場開発責任者であるアルビンド・ラマムルシー(Arvind Ramamurthy)氏は次のように述べている。

リップル社がこの重要なマイルストーンを達成したことを祝福します。革新的な企業の持続的な成長を支援し、ガバナンスとコンプライアンスの最高水準の国際基準を確保することを目的として設計された、当社の強固な規制枠組みを、皆様が活用されることを期待しています。


FSRAの承認は独自規制の橋渡し役となる

リップル社によると、今回の承認は、ADGMが世界で最も積極的なデジタル資産規制当局の一つであるという評判を証明するもので、コンプライアンスと信頼性を重視していることの証左だと述べている。

同社は先月、バーレーンのFintech Bay(フィンテック・ベイ)社と提携し、湾岸地域におけるブロックチェーン技術の活用を促進し、ステーブルコインを用いた決済ソリューションの試験運用も計画。また、リップル社は以前、Zand BankとMamoがUAEでブロックチェーン対応決済サービスを導入した最初の顧客であることを発表している。

リップル社は中東地域以外にも事業を拡大しおり、アフリカ市場へのRLUSD導入計画を発表している。

市場概況

RLUSDの普及拡大により、規制遵守に優れたRLUSDは10億ドル(約1,562億円)を突破。さらに、RLUSDステーブルコインは米ドルに1:1の比率で裏付けられているため、機関投資家からの大きな支持を得ている。

中東を筆頭に、世界各国の市場におけるRLUSDの取引量の増加は、XRPにプラスの影響を与えている。さらに、RLUSDは主にXRPLネットワークとXRPをガス料金の支払いに利用している。注目点は、ADGMが時価総額で地域最大の国際金融センターとして台頭していることで、最新レポートによると、ADGMのAUM(運用資産残高)は2025年上半期に42%増加。さらに、ADGMは金融機関と非金融機関を合わせた2,972以上の事業体を擁しており、リップルのRLUSDは、ADGMおよび中東地域全体で市場を牽引する好位置に立っている。

 

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