グレースケールがチェーンリンク投資信託を追加
デジタル資産マネージャーのクレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)は、分散型オラクルネットワークChainlink(チェーンリンク)のネイティブトークンであるLINKを、デジタル大型株ファンドに追加することを発表した。
CoinMarketCapの調べによると、Chainlinkは130億ドル(約1兆4,860億円)を超える時価総額を持つ現在10番目に大きい仮想通貨であり、4月7日19時時点で、1LINK=3,500円台後半で推移しており、前日同時刻比1.96%、1週間で20.13%の上昇を遂げている。
今回のデジタル大型株ファンドへのLINKの追加は、既存のコンポーネントの一部を売却して行われており、4月2日(金曜日)の時点で、Grayscaleの調整済み大型株ファンドの運用資産は合計5億3,820万ドル(約590億円)で、LINKはバスケットの0.87%に相当する。また、残りのファンドについては、80.5%がビットコイン(Bitcoin/BTC)、16.86%がイーサリアム(Ethereum/ETH)、0.78%がビットコインキャッシュ(Bitcoincash/BCH)、0.99%がライトコイン(Litecoin/LTC)となっている。
Grayscaleのデジタル大型株ファンドは2018年にに開始されており、投資家は大型株の仮想通貨の加重ポートフォリオに直接購入して保管する必要がなく、仮想通貨投資を行うことができるというメリットがある。ただし、このデジタル大型株ファンドの構成は日々変わっており、過去1年間のファンドにおけるビットコインのプレゼンスはおおむね80%前後であったが、2番目に大きい仮想通貨であるイーサリアムのシェアは同じ期間に、9.6%から16.86%に増加している。一方で、前回の四半期ごとのファンドの再評価では、Grayscaleのファンドバスケットの約1.5%を占めていたXRPを全て売却した。
今回のGrayscaleの仮想通貨信託へのChainlinkの追加は、ベーシックアテンショントークン(Basic Attention Token/BAT)、ディセントラランド(Decentraland/MANA)、ファイルコイン(Filecoin/FIL)、ライブピア(Livepeer/LPT)に続く、5番目になる。また、これまでにも、NEXTMONEYの特集記事「グレースケール、LINKなどの5つの新しい仮想通貨投資信託を追加」、「Grayscale、ChainlinkとTezosを含む6トラストを設立」などで同社の仮想通貨信託関連を報じている。
新しい追加により、Grayscaleでは仮想通貨トラストの数を合計14に増やしており、4月5日(月曜日)の時点で、グレイスケールのすべての信託の運用資産総額は461億ドル(約5億円)に相当する。