NFT消費者の6割がNFTユーティリティを知らない
DApp(分散型アプリケーション)に関連するデータの収集および提供をしているDappRadar(ダップレーダー)と、スタートアップマーケティングテクノロジー会社のAlsomineの共同調査結果によると、NFT消費者の60%はユーティリティNFTについて聞いたことがなく、13%は「それについて何か」しか聞いたことがない事が分かった。
DappRadar「Most consumers aren’t aware of utility NFT(日本語訳:ほとんどの消費者はユーティリティNFTを知らない)」より画像引用
2社による共同調査書によると、業界はユーティリティNFTについてもっと大来な声で叫ぶ必要があると指摘している。2020年後半から2021年前半にかけてのNFTブームは、ほとんど効用のない見出しを独占する販売が特徴であった。それ以来、業界は実用性を製品の最前線に置こうと奮闘してきた。
ユーティリティNFTは、取引や収集、利益の獲得以上の用途に役立つ、代替不可能なトークンであり、デジタル資産の未来として宣伝されている。水曜日に発表されたレポートによると、メッセージは十分な数の人に届いていないとのこと。消費者の6%が1つ以上のユーティリティNFTを購入し、それを取引以外の目的で使用したことがある人はわずか10%にとどまっていた。
稼ぎと貯蓄が最も大事
調査の別の領域では、ユーティリティNFTに対する知識不足がなぜなのかを明らかにしている。
同調査によると、NFTを所有することの最も重要な利点は、利益を上げること、貯蓄を増やすことであり、その割合は31%に上っている。また、資産所有は22%で2 番目に重要との調査結果が公表されている。NFT の最も重要な利点は発券だと答えた回答者はわずか13%であった。これは新規ユーザーの割合が最も高いオプションでもあり、チケットのユースケースがNFTの主流化に貢献していることを示唆している。
NFT市場へのアクセシビリティー(Accessibility=近づきやすさ・利用のしやすさ)は、その成長にとって大きな障壁となる可能性がある。NFTを購入する人にとり、クレジットカードを使用できるかどうかは 2番目に重要な要素となっており、回答者のうち30%が、これを調査の最優先事項と評価している。ブロックチェーンによる分散型ビデオストリームネットワークの開発企業のTheta Labs(シータラボ)の戦略責任者であるウェス・レビット(Wes Levitt)氏はこれらの件について次のように語っている。
NFT業界が成長と進化を続ける中、消費者がこれらのユニークなデジタル資産の可能性を完全に理解することは非常に重要です。
消費者がNFTの利点を理解できるようにするための鍵となるのは、用語を使用する前にユーティリティを紹介することだと、メタバースの価値を最大限に引き出し、ブロックチェーン主導の資産を構築しているMetaJuiceの社長であるジョン・バリス(John Burris)氏は述たうえで、次のように語っている。
この分野で立ち上げられた新しいプロジェクトは、最初に「このプロジェクトにより、所有者は何ができるようになるのか」と自問する必要があります。