TrustToken、カナダドルにペッグしたステーブルコインを発表
仮想通貨関連企業であるTrustTokenは1日、カナダの法定通貨であるカナダドル(CAD)に裏付けされたステーブルコインであるTrueCADをリリースした。今回のリリースはTrustTokenの公式プレスリリースにて発表されている。
TrueCADはカナダドルと1:1で裏付けされており、TrustTokenが既に発行しているドルの裏付けされたTrueUSDと同様の、法的および技術的基準に従うようだ。また、すでにTrueCADは購入が可能となっており、ユーザーはTrustTokenのアプリケーションを利用して購入することが出来る。
今回のカナダドルに裏付けされたステーブルコインの発表について、次のように発表している。
「TrueCADは、人々が安定したコインを使ってできることの選択肢を単純な価値の蓄積や取引所での取引のための安定した暗号通貨を超えて劇的に拡大するので、大きな前進です。」
TrustTokenは先日、オーストラリアドルと1:1で固定されたTrustAUDを発表。各国の法定通貨にペグしているステーブルコインを発表したのは、今回のカナダドルで2つ目となる。さらに今後、2019年に向けて合計4つのステーブルコインを発行することを発表しており、法定通貨と仮想通貨の架け橋になることを目指しているようだ。
仮想通貨のステーブルコインの市場は現在、不安定な状況に置かれている。世界で最も使用されているステーブルコイン「USDT」を発行するTether社が、裏付け資金を不正利用しているのではないかというものだ。
NY当局から出され、今回のTether社の不正利用問題は、現在も問題解決には至っておらず、今後の方向性によってステーブルコインの市場が急激に変化するかもしれない。