Crypto.comがイタリア規制当局OAMから規制ライセンスを取得

イタリア規制当局がCrypto.com にライセンス付与

イタリアの規制当局であるOAM(Organismo Agenti e Mediatori)は、仮想通貨取引所Crypto.comに規制ライセンスを付与し、同国居住者に商品とサービスを提供できるようになったと発表した事が分かった。

日本語訳:
Crypto.comが、Organismo Agenti e Mediatori(OAM)から、イタリアで規制当局の承認を取得したことをお知らせします。

イタリアの主要アンチマネーロンダリング規制当局として知られるOAMは、Crypto.comを正式に承認。同取引所は、仮想通貨の冬とその悪影響にもかかわらず、国際的な範囲を拡大し続けており、市場衰退と投資家の関心流出のため、同社は従業員のかなりの部分を解雇しなければならず、近い将来に人員整理が続けられるかどうかはまだ不明とのこと。それでも、イタリアの監視当局からの最新の承認は、同社にとって足がかりとなり、揺らいでいる基盤を安定できるかもしれないと期待が集まっている。

イタリアを足掛かりにヨーロッパ拡大を目指すCrypto.com

イタリアの規制当局は、国内でサービスを提供するゴーサインを出したことで、Crypto.comは同国ユーザーにサービスを提供できるようになり、Crypto.comの共同創設者兼CEO(最高経営責任者)であるクリス・マルシャーラック(Kris Marszalek)氏は次のように述べている。

イタリアでこの登録を受けたことに興奮しており、大きな前進と捉えています。われわれは、地域で永続的な成長を構築することを約束し、大切な顧客に幅広い製品とサービスを提供するために規制当局と協力し続けるだろう。

実際、国内総生産で見ると、イタリアは欧州連合で3番目に大きな市場であり、仮想通貨サービスプロバイダーはそこでの拡大を狙っているのが現状だ。Cointelegraphによると、アメリカの仮想通貨取引所Coinbaseは最近、地中海沿岸の国でビジネスを開始するためのOAMの承認を受けたほか、仮想通貨取引所Binanceに関しても5月にイタリアの規制当局の認可を受けたばかりだ。イタリアでの確固たる存在感は、ヨーロッパで事業を拡大するCoinbaseの戦略の一部であり、フランス、スペイン、スイス、オランダなど、同社が規制当局の承認を得たいくつかの国の一つとなっている。

イタリア政府はブロックチェーン技術の展開を奨励することに熱心であり、イタリア経済開発省は最近、一部のブロックチェーンプロジェクトは最大4,600万ドル(約63億円)の政府資金を受けられることを明らかにした。