バイナンス・ラボがYZi LabsにリブランドでCZをリーダーに任命
バイナンスホールディングス(Binance Holdings)のベンチャーキャピタル部門兼インキュベーターであるバイナンス・ラボ(Binance Labs)は、YZi Labsにブランド名を変更したうえで、リーダーにCZことジャオ・チャンポン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)氏を任命した。
— YZi Labs (@BinanceLabs) January 23, 2025
Binance LabsがYZi Labsにブランド変更。新しいリーダーシップと投資の焦点の先導者
2025年1月23日(木曜日)、同社は、AI(人工知能)とバイオテクノロジーを含む投資対象を拡大するためYZi Labsへのブランド変更を発表。母体であるバイナンス(Binance)の創設者で元CEO(最高経営責任者)のCZをリーダーに任命した事を発表した。同社は、投資の焦点を拡大する中で、Binanceブランド名から離れることは適切であると説明している。発表によると、CZは2018年に同社を共同設立したエラ・チャン(Ella Zhang)氏とともにYZi Labsを運営していくという。
同社は、仮想通貨とブロックチェーンを超えて焦点を拡大する。今発表でCZ氏は、AI、Web3、バイオテクノロジーなど、新たな投資分野が強調されたうえで、次のように述べている。
YZi Labsへのブランド変更は単なる名称変更ではありません。AIやバイオテクノロジーなどの変革的分野を含むように視野を広げるという、ビジョンの拡大を意味します。
今後の計画
CZ氏は米国当局との和解後、2023年にバイナンスのCEOを退任し、米国で4カ月の懲役刑に服した後、2024年9月27日にカリフォルニアの矯正施設から釈放され、業界に復帰した。
バイナンスがVC部門との関係を断つという決定は、CZ氏釈放後に具体化し始め、収監後のXへの投稿で、同氏は金銭的リターンではなく「インパクト」投資に重点を置くと述べた。また、Giggle Academyと呼ばれる教育プロジェクトの計画も発表した。同氏は YZi Labs とともに、ベンチャー キャピタル部門のインキュベーションプログラムの改良にも着手する予定で、これには、プロジェクト創設者向けの居住イニシアチブの再導入も含まれる。また、同社は既存の 250 件のプロジェクトポートフォリオのサポートも継続していく予定だ。