ハンガリー中央銀行総裁が禁止を支持
ハンガリーの中央銀行にあたるハンガリー国立銀行(Magyar Nemzeti Bank)のGyörgy Matolcsy(ギヨール・メトルクシィ)総裁は、EU(欧州連合)内における全ての仮想通貨取引とマイニング禁止を支持している事がわかった。
2022年2月11日付プレスリリースで、Matolcsy総裁は、仮想通貨取引とマイニングの両方を禁止するというロシア中央銀行の提案に同意を表明。同総裁は20日に提案された仮想通貨の投資とマイニングを禁止するというロシア中央銀行の提案支持を明らかにし、次のように語っている。
仮想通貨が違法活動にサービスを提供できることは明らかである。
同総裁は違法活動における仮想通貨の役割について懸念を表明したうえで、禁止を支持。金融ピラミッドとバブルに関連する投資家のリスクに対抗するため、仮想通貨の全面的な禁止を求めている。
投資家のリスクに対抗するための全面禁止
同知事は、「新たな金融ピラミッドとバブルの形成」を防ぐために、EU内での団結が必要であると述べている。
しかし、規制当局が仮想通貨の保有を追跡できれば、EU市民と企業は海外で仮想通貨を所有することを許可されると強調している。ESMA(European Securities and Markets Authority=欧州証券市場監督局)のエリック・テディーン(Erik Thedéen)副議長は、メトルクシィ中央銀行総裁が支援を約束したEUの最高規制当局とみられている。ただし、1月19日(水曜日)、同総裁とは異なる理由でPoW(プルーフ・オブ・ワーク)の禁止を支持すると主張している。テディーン副議長は、同総裁が公表した経済的な懸念ではなく、環境への懸念からPoWの禁止を主張している。