Uquidのモバイル決済サービスでリップル(XRP)が利用可能に|提携にdocomoやKDDI
英金融ベンチャー「Uquid」は、同社が提供している「仮想通貨を利用したモバイル端末での決済サービス」の対応銘柄にリップル(XRP)を追加したことを公式ブログ及びTwitterで10日に公表した。
Worldwide Mobile Credit and #Viber now can be top-ups with #Ripple(XRP) at https://t.co/aunbkXVpHS. #XRP is also used to: Pay online bills, Food vouchers, PIN-less call … For more details: https://t.co/jW7P8joXk3#XRP #XRPthestandard #XRPcommunity #XRPUSD #xrpthebase #XRP本位制 pic.twitter.com/rMoL1JRKkD
— UQUID (@uquidcard) April 10, 2019
同サービスは、世界150ヶ国で利用可能とされており、利用可能国の中には日本も含まれている。同サービスで決済が可能とされているのは、「データ通信料の支払い」や「電気代の支払い」、「交通機関利用料金の支払い」など多岐に渡るが、利用可能となる用途は国により異なるようだ。
途上国で利用可能とされているものが多く、日本国内での利用については、現在のところ「Viber(バイバー)」のみとなっている。
※Viberは、無料通話・メッセージサービス。2014年に楽天に買収され、その名称は「Rakuten Viber」に変更された。
公式サイトでは、同サービスが提携している通信事業者として、Docomo・KDDIなどの大手企業が示されている。
また、同サービスで利用可能となっている仮想通貨銘柄について、様々なアルトコインが挙げられている。
「Uquid」と「仮想通貨決済サービス」
Uquidについては、仮想通貨による決済を可能とするデビットカードの発行が話題となったことがある。
発行された当初は、Visaブランドが利用されており、デポジットとして仮想通貨をチャージすることで、日本国内のVisa加盟店での利用が可能となっていた。
しかし、Visa USがVisa EUの買収を行ったことに伴い、デビットカードの発行元であるWAVECRAFTがEU域内外でのデビットカードの発行を制限したことを発表。”仮想通貨デビットカード” の発行はWAVECRAFTを介して行われているものが多く、Uquidもその一つだったため、日本国内での利用が不可となった。その際、「Ten X」や「wirex」といった他の仮想通貨デビットカードも同様に発行停止がなされた。
その後、VisaがWAVECRAFTの会員資格を解消し、同社を介して発行されるVisaブランドを利用したデビットカードの発行は全面的に禁止されることとなった。理由としては、WAVECRAFTが「Visaの会員規則の違反を繰り返していた」ことなどが挙げられている。
このVisaとWAVECRAFTの一連の騒動に巻き込まれるかたちとなったUquidだが、今回の公表からは、モバイル決済を利用した新たな仮想通貨決済ビジネスの展開にチャレンジしている様子が伺える。
また、今年に入り、Visaがリップルのパートナー企業「Earthport」を買収したことも話題になり、Visaがリップルを活用したサービスの展開に期待する声も散見される。
最近では、「仮想通貨を決済に利用する」サービスを展開しようとする動きが度々話題となる。
また、英銀行が初めてリップルが提供する「xRapid」を国際送金システムに採用したといった話題も記憶に新しい。
注目が集まるリップルを新たに採用した「Uquid」の決済サービスは、今後どのように展開されていくのだろうか。