ブロックチェーンゲームは「ブロックチェーン」よりも「ゲーム」を重要視すべき
海外メディア「Hackernoon」のライターである、ジョシュ・リー氏が、ブロックチェーンゲームは「ブロックチェーン」よりも「ゲーム」に重点を置くべきだという考察文を公開した。
投資家や様々なテクノロジー企業の間では「ゲームがブロックチェーン技術の大量採用につながる」という共通の考えがある。
しかしジョシュは現在のブロックチェーンゲームの発展の仕方には「ある問題」があるという。
現在のブロックチェーンゲームの提案は、ユーザーに「ブロックチェーン技術の利点」を経験させることに集中している。
しかし、近年のゲーマーはインターネット速度の向上と最新ハードウェアによって、非常に高品質なゲームを求めている。
ゲーム自体に面白みが無ければ、ゲーマーの注目を集めることはとても困難である。
世界中で大人気のゲーム配信サービス「Steam」では、ユーザー評価レビューが70%未満のゲームは「ポジティブな評価」を失い、即座に販売数に影響が出てしまう。
ユーザーはゲーム内容や問題点に対して非常にシビアに見ており、それらを解決しない場合はすぐにそのゲームに対しての投資をやめてしまう。
ゲーム市場の規模は年々拡大しており、2018年には46%のゲームユーザー(11億人)が1,337億ドルの市場を形成している。
彼らに高品質のゲーム体験を提供する限り、ゲーム市場は今後も成長を続けるだろうと見られている。
ゲームに限らず、若者を中心とした世代のの約78%は「新たな経験」に対し多くのお金を費やすことが、研究で明らかとなっている。
ブロックチェーンゲームが今後それを提供出来ない場合、コアゲーマーからの初期投資は見込めないだろう。
ブロックチェーンゲームがいかにして、ゲーマーが認めるゲームを作るかということが極めて重要だ。
ジョシュは最後に、ブロックチェーン技術を大衆に浸透させることを急ぐ必要はないと述べている。
ブロックチェーンゲームの「ブロックチェーン技術」の部分はあくまでもゲームのオプションの一つとしたほうが、大量採用に近いと結論づけている。