りそな銀行が送金アプリ「Money Tap」との連携を中止|独自の支払いソリューションを計画か
日本四大銀行のひとつである「りそな銀行」は、2018年10月に開始したRipple社とSBIホールディングスの送金アプリ「Money Tap」との連携を中止することを発表した。
連携中止日は2019年5月13日とされているが、公式発表では明確な撤退理由は説明されていない。
Money Tapは、Ripple社の技術「xCurrent」を使用して、24時間いつでも個人間の銀行送金が可能となる、ブロックチェーン技術を使った送金システムである。
今回連携中止を発表した「りそな銀行」は、2018年度報告書において、プラットフォーム上で2つの新たな金融サービスの提供を計画していると報告している。
1つはりそな銀行の現行アプリである「Resona PayB」を介し、りそなプラットフォームで直接税金などの支払いを可能とするサービス。
2つ目に、新たな送金APIを実装した「Resona Wallet」の提供である。報告書ではブロックチェーンを利用するなどの記載は無いが、これがMoney Tapと似たサービスとなる可能性が高い。
りそな銀行が、他社が開発したブロックチェーン技術に頼るのではなく、独自の送金・支払いソリューションを構築した場合、国内で最初の大手銀行となる。
今年の初めには、JPモルガンチェースが独自のトークン「JPMコイン」を発行することを発表しているが、りそな銀行がそれに続くかに注目である。