インドの銀行幹部が米国の金融危機に追随しないと明言
コタック・マヒンドラ銀行(Kotak Mahindra Bank Ltd.)のコンシューマー バンキング部門のシャンティ・エカンバラム(Shanti Ekambaram)プレジデントによると、インドの銀行システムには十分な流動性があり、米国の銀行危機に追随することはないと語っている事が分かった。
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専門家によると、インドの銀行の全体的な見通しは引き続き明るく、インドの銀行が米国と同様の危機に直面する可能性は低いとのこと。インドの銀行セクターは、世界市場のボラティリティーに対して回復力があるように見える、とエカンバラムは語っている。同氏は、インドの銀行セクターは、米国とヨーロッパで最近見られる市場における変動の影響をほとんど受けていないと述べた。CNBCによるインタビューの中で同氏は、インドの銀行システムは米国やヨーロッパの銀行システムとは異なる構造をしている。そのため、同様のリスクに対して脆弱ではないと説明した。
インドの銀行業が不安定ではない理由とは
エカンバラム氏は、インドの銀行が米国の銀行の様な不安定な位置にない理由として、主に国債に投資しており、満期まで保有できる金額には上限があると説明している。
これは、インドの預金のほとんどが小売であり、預金の期間が比較的短いという事実とともに、インドの銀行は他の国で見られるようなリスクの影響を受けにくい構造システムであることを明らかにした。同氏は、インドの銀行部門は過去18カ月から24カ月間、銀行が信用に資金を投入しており、信用が大きく伸びていると付け加えている。
インドは完全に守られているのか
エカンバラム氏は、銀行セクターに影響を与える可能性のある要因がいくつかあることを指摘。
これらの要因には、銀行システムにおけるマクロと流動性が含まれており、同氏は、インドの銀行の全体的な見通しは引き続き明るいと述べた。インドのマクロ経済は現在妥当な形をしており、政府の設備投資への取り組みが成長を支えると期待されている。そのため、全体として同氏は、インドの銀行セクターは米国や欧州連合で見られたものとは大きく異なり、世界市場のボラティリティに対してより回復力があると考えている。