仮想通貨市場は、ビットコインをはじめとする通貨が下落し、アルトコインについては70〜80%下落しているなど1年近く下落トレンドに陥っている。
しかし、通貨の下落とは裏腹にブロックチェーン開発者に関する需要は依然として高いことが分かった。
サンフランシスコの人材募集会社「Hired」のCEOであるMehul Patel氏によると、ブロックチェーン開発者の需要は過去数ヶ月で大幅に増加し、これらに関連するエンジニアの供給は低水準で、仮想通貨に精通している人はさらに厳しいことが分かっているという。
同氏は、仮想通貨エンジニアについて「これは深刻な問題である。ブロックチェーンに関する市場の需要はあるにも関わらずエンジニアは非常に不足している。しかしそれに対して給与が高い現状がある。」と述べ、ブロックチェーンエンジニアが市場と需要と供給に合っていない現状を表した。
IBMやAlibaba、Microsoftなどの大企業はブロックチェーン技術を使用したサービス展開や管理の事業展開を始めており、それに際して有能なチームを作ることが最も重要となる。
Patel氏は、ブロックチェーン技術の採用を計画している企業をターゲットとし、長期的なブロックチェーン技術の戦略を計画している大企業が、ブロックチェーン技術のエンジニア需要を増加させると意見を述べた。
「多くの大企業は長期的な計画立案の考え方があります。ブロックチェーン技術を構築しようとするなら、その技術を形にできる才能を手に入れなければなりません。」
ブロックチェーンと仮想通貨の未来とは?
既に大企業によるブロックチェーン開発は進んでいます。
中国の著作物関連のメディア「iPR Daily」によると、ブロックチェーンの特許を最も多く申請しているのが申請数90個で「アリババ」、2位が89個で「IBM」、3位が80個でクレジットカード会社「マスターカード」、4位が53個でアメリカの銀行「バンク・オブ・アメリカ」となっている。
しかし仮想通貨市場が上昇トレンドになるにつれ、ブロックチェーンエンジニアは自身が安定した給与や決められた時間に開発をするのではなく、独自のブロックチェーンシステムと製品を作成することになることが予想されており、ブロックチェーンの発展にも大きな影響が出るかもしれない。