中国当局、仮想通貨取引所の創設者1人を拘束=出金を一時停止

中国当局、仮想通貨取引所の創設者1人を拘束=出金を一時停止

香港を拠点とする仮想通貨取引所CEO Global(ceobi)は、創設者の1人が不正な銀行口座とSIMカードスキームを用いた詐欺への参加を調査するために拘束されたことで、取引所の入出金および、OTC取引を一時停止したと発表した。

発表では、取引所CEO Globalの創設者が、プラットフォームのコールドウォレットのほとんどの秘密鍵を保持しているため、出金を一時的に停止していることを説明している。

最近、中国当局は不正なSIMカードおよび銀行口座スキームに対する全国的な取り締まりを強化しており、CEO Globalの創設者はこれらへの関与の疑いがあるとして拘留されたとのことだ。CEO Globalが発表した声明では、次のように説明されている。

SIMカードスキームと不正な銀行口座に対する継続的な全国的な取り締まりの影響を受けて、当社の主要な創設者の1人は中国当局によって拘留されています。

これらの取り締まりは、今年10月16日に出金を停止にした仮想通貨取引所OKExでも発生しているとのことだが、既に同取引所は年11月26日に引き出しは再開されている。

仮想通貨取引所OKEx、一時停止中の出金を再開

2020.11.26

中国ではSIMカードスキームや不正な銀行口座を用いた詐欺事件は多発しており、詐欺師は銀行口座やSiMカードを取得する際に他人のiDを利用していることが明らかになっている。また、最新の統計によると、中国の警察は全国的な取り締まりの開始から2週間で4,600人以上を逮捕し、約65,000枚の銀行カードを没収したとのこと。

CEO Globalの創設者は15日間以上拘束しているとのことで、警察がいつ彼を釈放するかについて明らかになっていないため、出金再開の目処も立っていないようだ。この取り締まりは、中国政府内での仮想通貨業界の評判をさらに傷つける可能性があると指摘されており、その影響が注目視されている。