CFTCが取引所外イベントベースのバイナリーオプション契約提供でPolymarketを起訴

CFTCがPolymarket を起訴

CFTC(Commondity Futures Trading Commission=米国商品先物取引委員会)は、仮想通貨ベースの分散型予測市場であるPolymarket(ポリマーケット)の親会社であるBlockratize Inc.を、「取引所外イベントベースのバイナリーオプション契約の提供」の罪で起訴したことが分かった。

これまで、Polymarketは、報告されたCOVID-19の症例やインフレ率、政治的選挙や指名など、実際の出来事の結果にユーザーが賭けることを許可していた。CFTCによると、これらの契約は、バイナリーオプションとスワップ取引を提供するため、金融規制当局に登録されるべきであり、登録された取引所でのみ提供可能となっており、CFTCは以下のように述べている。

Polymarketは、サイトで提供されるイベントベースのバイナリーオプション市場の取引と契約の実行を作成、定義、ホスト、および解決します。


予測市場は規制回避ができるのか

Polymarketは140万ドル(約1億6,000万円)の民事罰金を支払い、Polymarket.comに表示されているすべての市場終了を前提として和解へ、向う方針だ。

今回のCFTCによる起訴で余儀なくされた同プラットフォームのシャットダウンは、最近資金調達ラウンドで400万ドル(約4億6,000万円)を調達したばかりであったことから、最も不適切な時期に発生したと言える。

仮想通貨ベースの予測市場は活動を制限する米国規制を回避する方法と見なされることがある。たとえば…、予測市場PredictIt(プレディクトイット)は投資を850ドル(約98,000円)に制限しているが、IEM(Iowa Electronic Markets)はポジションを500ドル(約58,000円)に制限している。Polymarkeは、ユーザー資金を管理しておらず、ユーザーにこれら制限を課さない限り、名目上分散型アプリケーションであったにもかかわらず、Polymarket自体がニューヨークの企業によって運営されていたことから、CFTCは同プラットフォームのターゲットになったとみられる。分散型予測市場プラットフォームAugurOmenなどの最大限に分散化された予測市場が同じ運命をたどることができるかどうか、現段階では不透明である。

なお、NEXTMONEYの特集記事「CFTCが仮想取引提供の14のバイナリーオプションプラットフォームを起訴」で報じているように、2021年9月末に仮想通貨を提供する14のバイナリーオプションプラットフォームを起訴したことを発表しており、Polymarket当時は起訴対象ではなかったものの、調査が実施されているとBloombergは報じていた。

CFTCが仮想取引提供の14のバイナリーオプションプラットフォームを起訴

2021.10.01

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